CG編集部、「F355チャレンジ」奮闘記

2000.07.13 自動車ニュース
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CG編集部、「F355チャレンジ」奮闘記(7/13)

セガのアーケードゲーム「F355チャレンジ」をつかったメディア対抗レース大会が、6月29日に東京・セガ本社で行われた。CG編集部チームの参戦記をお送りする。

「第一回 選抜雑誌対抗セガF355チャレンジ杯」と銘打って行われたこの大会は、CG本誌でおなじみの福野礼一郎氏とセガエンタープライゼスが主催したもので、わがCG編集部(荒川カメラマン、町田デザイナー、WebCGアリヨシの3ドライバー+応援の秋元デザイナー)のほか3媒体が出場した。

出場資格は、「JAF発給競技ライセンス所持経験のないものに限る」。平たくいえば「素人のみ参加可」ということであり、したがってCGチームにも選りすぐりのレース初心者が集まった。各チーム3名のドライバーは、予選のタイム順により、レディース(初級者)、シニア(中級者)、ノーブル(上級者)の3部門に分かれ、鈴鹿サーキット本コースを7周して行われる各部門別の本選に出場する。

今回は、シニアで3位入賞の荒川カメラマンと、レディース部門に出場し見事1位になった町田デザイナーにレースの報告をしてもらった。

■CG荒川カメラマン「勝つか負けない、でのぞんだけど…」
その話は、毎月一緒に仕事をしている福野礼一郎先生からの電話で始まった。
「荒川さん、F355チャレンジに出場してみませんか?」
「え?」
そんなこと言われたって私はフェラーリなど運転したことがない。カメラマン故にいつも座るのは助手席のみである。しかもF355チャレンジといえばレースのことではないか!

「ライセンスを持っている人とレース経験がある人は駄目です。」と福野さん。はて、どういう意味だ? そう、これはセガが開発したシュミレーションゲームのことであったのだ。
シュミレーションゲームとはいってもレースはレース。しかも他編集部と対決するというのだから、がぜん闘志は燃えてくる。出るからには勝たねばならぬ。合言葉を「勝つか、負けない」に決め、編集部のある東京・神保町のゲームセンターで練習走行を行った。

レース経験のあるCG編集部ワタナベくんに連れ添ってもらって、まず対決。結果、惨敗。いや、これはかなり難しい。このままではいかんと次に引き連れたのがWeb CGの有吉クン。結果、また惨敗。総投資額500円、つまりは練習5回のうち、一回もいいところがないままレースにのぞむことになった。

当日、「やってみたーい。」と手を挙げたレイアウトのアキモト嬢を巻き込んでセガ本社のある東京・羽田へ。我々のチームは、CG誌のレイアウトを担当している町田クン、有吉クン、わたくし荒川、応援アキモト嬢の計4名。正直、本当に「CGチーム」の名で出場していいんだろうか、という不安なメンバーである。

セガ本社に着くなり目撃したのはレーシングスーツを身に纏った他の編集部の面々。そればかりではない、ヘルメット持参の者もいるのだから恐れ入る。我々はみな普段着、しかもそんなものを見ちゃったお陰で口はアングリ開いたままである。

その口は練習走行が始まると更に大きく広がった。タイムが速いのである。私はカメラマンという立場をすっかり忘れ、ステアリングを握った。その結果、予選でCGチーム3ドライバー中2位をゲットするに至った。

いよいよレースの開始である。
「勝つか、負けない」と意気揚揚と参戦したはいいが、5回しかゲーム経験のない私が「勝てる」はずがない。しかも聞くところによれば、あるチームはゲーセンで1万5000円も投資し練習したというのだから、その差は歴然としたものになる。

それがタイムに現れる。鈴鹿のフルコースを速いひとは2分18秒台。私はというと、2分34秒前後。レースは何が起こるかわからない、とはいえ、これでは勝負にならない。

しかし、絶望的なタイム差を跳ね除けて、4人中3位に入賞。我ながら立派、であるが、やはり負けた悔しさは大きい。「次回こそ勝つか負けない」だ、と胸にに秘めたる闘志に油を注ぎつつ、ゲーセンに通う私でありました。(荒川正幸)

■CG町田デザイナー「こんなに違うんだ!」
実はこの「F355チャレンジ」、過去にゲームセンターで十回以上トライしたことはあったのだが、それはすべて「上級」モードでのこと。シフトチェンジとクラッチの操作が必要なこのモードでは、ゲームの初めに「これはシミュレーターです。ゲームではありません」と表示されるように、かなり本物に近い設定がされており、一度グリップを失うとなかなか姿勢が安定せず、コースアウトしてしまう。つまり普通のゲームのつもりで「スロットルを踏んだままコーナーに進入」なんてできないのだ。

ところが今回のイベントでは中級か初級モードでの対戦。「上級」のリアルさに慣れていた私は戸惑った。

トラクションコントロールが効く今回の設定では、今までスロットルをもどしていたコーナーもほぼ全開で曲がれてしまう。しかし今までの癖が残っていて、どうしても遠慮がちな運転になってしまい、全くタイムが出ない。しかも練習の時はIBS(インテリジェントブレーキシステム)というのを使っていたのに、予選の途中で「これはみんなオフにしてください」といきなりのルール変更。何度も何度もコースアウトを繰り返して、結局予選はラストラップに出した2分33秒というのがやっとだった。

こうなったら順位なんか関係なく、本戦でいいタイムを出してがんばろうと思ったのだが、スタートしてみると他のクルマがみんなコースアウトして、気が付くといつの間にかトップになっていた。こうなると「トップを守ろう」という気になってしまい、ミスをしなければそう簡単に抜かれないだろうと思いながらラップを重ねるという気分になっていた。

そして最終ラップ、鈴鹿・スプーンカーブにさしかかったところで残り時間が10秒をきりそうになる。

「どうなるんだ!」と思ったとたん痛恨のコースアウト!しまった抜かされた!と思ったその時に「タイムアウト」となり、その時点のトップにいた私が1位ということになってしまった。

何ともカッコワルイ最後だったけれど、1位は1位。気分は悪くない、いや、むしろイイ。でも、本当は順位より「速いタイム」を出したかったんだけどなぁ。(町田典之)

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