あんたはどうだい? のニューカローラ

2000.08.29 自動車ニュース
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あんたはどうだい? のニューカローラ(8/29)

「カローラがこんなに変われる時代に、あんたはどうだい?」と北野武にテレビで言われ、思わず買っちゃう新型カローラ。キャッチフレーズは、「変われるって、ドキドキ」だって。

■まずは、4ドアセダンと「フィールダー」

8月28日、国内31年連続ベストセラー、140カ国で販売、14カ国で生産されるトヨタのコンパクトカー、カローラがフルモデルチェンジを果たした。「NCV」ことNew Century Valueを開発テーマに、プラットフォームから一新。「21世紀グローバルスタンダードを提示し、さらに、価格を抑え魅力を高めている」(トヨタ)と、高所、卑近、両面からニューモデルをアピールする。「国内のコンパクトカー市場は月11万台。カローラは、月販1万1500台を目指します。(中略)景気を活性化させるクルマとしたい」と、張富士夫トヨタ社長の鼻息も荒い。

この日発表されたのは、4ドアセダンとワゴンの2車種。後者は、カローラワゴン改めカローラ「フィールダー」となった。フィールドに出て遊ぶ人のためのクルマ、という意味だそう。

先代より135mm延長した2600mmのホイールベースに、セダンはプリウスをかみ砕いたカタチのビッグキャビンボディを載せる。前=マクファーソンストラット、後=イータビームのサスペンション形式も、プリウスを踏襲したもの。販売数を期待できない、「21世紀に間に合った」未来カーで、消費者の目に新しいフォルムを慣らし、本命の最量販モデルでは、「カローラが変われたのに、あんたはどうだ?」と恫喝する。恐るべし、トヨタ商法。

■エンジンは5種類

セダンのボディサイズは、全長が先代より50mm長くなった4365mm。全幅が同5mm太い1695mm。全高は85mm高い1470mm。長くなったホイールベースと高くなったルーフで、「ミディアムクラスに匹敵する、ゆとりある室内空間を実現」したという。フォールダーは、全長×全幅×全高=4385×1695×1475mmとなる。

エンジンは、5種類。セダンのみに用意される1.3リッター(88ps、12.5kgm)、セダン、ワゴン両用の1.5リッター(110ps、14.6kgm)、1.8リッター(136ps、17.4kgm)、これらは、すべてVVT-iこと連続可変バルブタイミング機構をもつ。同じく1.8リッターながら、セリカで採用された「2ZZ-GE」ユニットがワゴン専用としてカタログに載る。バルブタイミングのみならずリフト量をも制御するVVTL-iを搭載、190ps、18.4kgmを発生する。セリカで使われるエンジンだ。ディーゼルは、2.2リッター(79ps、15.0kgm)一本である。

トランスミッションは、4AT、5MTのほか、190psユニットを搭載するスポーツグレードのワゴン、「フィールダーZエアロツアラー」に、6段マニュアルが採用された。駆動方式は、FFのほか、ビスカスカプリングを用いた生活ヨンク仕様もラインナップされる。

■21世紀のクルマとして

軽量化も新型カローラのポイント。高張力鋼板を多く用いることで、セダンの車重は1010〜1140kgに抑えられた。スマートとはいいかねるスタイルながら空力はよく、Cd値はセダンで0.29、ワゴンで0.30と良好だ。

排ガスと燃費に関して、ガソリンエンジン搭載車は、平成12年新排出ガス規制に適合、HC(炭化水素)とNOx(窒素酸化物)については、「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」を達成した。1.3、1.5リッターは、平成22年度新燃費基準をパスする燃費の良さを誇る。ディーゼルユニットは、平成17年新排出ガス規制を通ったという。

価格は、セダンの1.3と1.5リッターおよびディーゼルモデルが、112.3〜171.8万円、1.8リッターが、174.8〜206.8万円。フィールダーが、136.3〜179.8万円と、162.3〜199.8万円。

なお、高齢者や身体の不自由な方の乗降性に考慮した、ウェルキャブ「助手席回転シート仕様Aタイプ」が、セダン/ワゴン=137.8〜179.8/151.8〜171.8万円。下肢障害者の方が手だけで運転できる「フレンドマチック取付用専用車」が、セダン/ワゴン=134.2〜176.2/148.2〜168.2万円である。

(web CG アオキ)

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