全日本GT最終戦、道上/NSXがタイトル獲得

2000.10.25 自動車ニュース
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全日本GT最終戦、道上/NSXがタイトル獲得(10/25)

全日本GT選手権(JGTC)の最終戦となる第7戦「鈴鹿GT300km」が、三重県・鈴鹿サーキット(1周5.864km)で開催された。51周で行なわれた決勝レースを制したのは、No.64 Mobil 1 NSX(D.シュワガー/伊藤)。今季2勝目となる。
この結果、GT500クラスのドライバーズチャンピオンに、No.16 Castrol無限NSXの道上龍が、またGT300クラスでは、シェルタイサンアドバンGT3Rの福山英朗が栄誉の座についた。

■チャンピオン候補は4組+1人
2000年のJGTCは、例年以上の激戦だった。過去6戦、優勝者がすべて違うのに加えて、最終戦を前にしてチャンピオンの可能性があるドライバーが4組+1人もいるのだ。特にランキングトップのエリック・コマス/影山正美(No.1 ロックタイトゼクセルGT-R)と、同2位の道上龍(No.16 Castrol無限NSX)は、1点という僅差しかない。過去2年のチャンピオン、コマスの3連覇はなるのか、注目が集まった。

■2台のNSXがマッチレース(GT500クラス)
決勝レースは、2台のNSX、ポールポジションのNo.100 RAYBRIG NSX(飯田/服部)と、予選2番手のNo.64 Mobil 1 NSX(D.シュワガー/伊藤)を中心に展開した。軽いウェイトハンデ(No.100は20kg、No.64は30kg)を生かし、序盤から2分3秒台という予選並みのタイムで後続車を引き離した。ピットストップで首位が逆転し、No.64 Mobil 1 NSXがそのままトップを維持しゴール。続いて、No.8 ARTA NSX(鈴木/土屋)が2位、No.100 RAYBRIG NSXが3位でレースを終えたが、レース後の車検で、両車は車両規定違反で失格。4位のNo.16 Castrol 無限 NSX(道上/光貞)、5位のNo.12カルソニックスカイライン(星野/本山)が繰上げ入賞した。

■未勝利のチャンピオン、道上
初のJGTCタイトル獲得となった道上龍は、今年27歳。「監督と確実にポイントをとろうと言っていたので、それがよかったと思う」と、レース後に語った。道上の今季の成績は、2位4回、4位、8位、10位がそれぞれ1回ずつ。優勝は1回もないが、すべてのレースで着実にポイントを稼ぐ堅実なシリーズ展開が効をそうしたといえよう。なお、NSXにとっても初のGTタイトルとなる。

■同点決戦は、シェルタイサンアドバンGT3Rが制す(GT300クラス)
GT300クラスは、No.26シェルタイサンアドバンGT3R(松田/福山)とNo.910ナインテンウェディングアドバンポルシェ(余郷/和田)の同点タイトル決戦となった。レースは、今季デビューを果たしたトヨタMR-Sを駆る、No.31スーパーオートバックスアペックスMR-S(新田/高木)が初優勝。No.26シェルタイサンアドバンGT3Rが2位に入り、福山が2度目のタイトルを獲得した。

■「チームタイサン」、躍進の年
コンビを組む松田が1戦欠場したために、単独のチャンピオンとなった福山。「ピットインでチームが作業時間を短縮してくれるなどしてくれた。まわりの力でタイトルをとれたと思う」とコメントした。
所属するチームタイサンは、チームタイトルも獲得。今シーズン、ルマン24時間のクラス優勝、鈴鹿1000kmの優勝と大活躍のタイサン。千葉泰常総監督は、「(まわりは)今シーズン圧勝したというが、そんな簡単なものじゃなかった。地獄に落ちて、はいずりあがって勝ったんです。」と、激戦続きのシーズンを振り返った。

■GT300に「360モデナ」登場
ワークスチームひしめき合うGT500に比べ、GT300は続々と新しい顔ぶれが登場する。今回は、フェラーリ360モデナがデビューした。ダンテールプロジェレーシングの西澤/佐々木がドライブし、初戦を無事完走。「ポルシェばかりが強いのはおもしろくない。速いのはフェラーリだというところを見せたい」と抱負を語った。マシンはまだ2割の完成度というが、来季が楽しみだ。

■来季、911をかこむ包囲網
GT300のポルシェ911GT3Rは、今シーズン7戦し5勝、圧倒的な強さを見せた。しかし、911とてウカウカしていられない。最終戦で初優勝を遂げたMR-S、また世界初のボクスターレーサー、「986ボクスター」など、ポテンシャルを秘めた強豪が待ち構えている。また来季は、ドイツのツーリングカー「DTM」からマシンがやってくる予定もあるというから、JGTCはまた賑やかになりそうである。

リポート=武田 隆
写真=須藤章一

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■ドライバーズランキング
GT500
1 道上 龍 74
2 E.コマス/影山正美 68
3 星野一義/本山 哲 66
4 伊藤大輔/D.シュワガー 58

GT300
1 福山英朗 85
2 松田秀士 83
3 余郷 敦/和田 久 80
4 大八木信行/青木孝行 64

■チームランキング
GT500
1 無限×童夢プロジェクト(NSX) 91
2 NISMO(GTR) 75
3 TEAM IMPUL(GTR) 62
4 Mobil 1 NAKAJIMA RACING(NSX) 58

GT300
1 TEAM TAISAN Jr. with ADVAN(ポルシェGT3R) 101
2 910 RACING(ポルシェGT3R) 80
3 TEAM DAISHIN(シルビア) 64
4 RE雨宮レーシング(RX-7) 57

■JGTC公式サイト
http://www.jGTc.net/

■TV放送
11月3日(金)12:00〜13:15(テレビ東京系)

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