マツダのライトクロカン、トリビュート登場!

2000.10.31 自動車ニュース
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マツダのライトクロカン、トリビュート登場!(10/31)

■マツダがSUVをつくると……

2000年10月30日、マツダのライトSUV「トリビュート」が、東京は日本武道館でお披露目された。
トリビュートは、フォードとマツダの共同開発モデル。フォードのバッヂを付ける姉妹車は、「エスケープ」である。

カタチは無骨だけれど、街でしか乗らない、オンロードしか走らないという「ライトクロカン」の用途に従い、トヨタRAV4、CR-Vといったライバル同様、トリビュートも「モノコックボディ」「エンジン横置き」「オンディマンド型4WDシステム」「4輪独立懸架」といった特徴をもつ。

小型SUV「トリビュート」の開発に関して、マツダは広報資料のなかでこう述べる。
……SUVとは「スポーツユーティリティビークル」の頭文字ですが、そのスポーツとは従来オフロード走破性という意味でした。「意のままに操れる人馬一体のドライビングプレジャー」を標榜するマツダにとって、これまでのSUVでよいのか?と……。
そこで登場したのが、「オンロードでも楽しめるハンドリングと動力性能を備えた、いわばSUVのスポーツカー」たるトリビュートである。それなら最初からスポーツカーをつくればいいではないか、と外野は思うが、それでは商売にならないのがツラいところ。広島の「アツい」自動車メーカーは、初のライトSUVを、いかに料理したのでありましょうか?

■乗用車のような室内

5ドアのみのトリビュート。フロントにはマツダの証「ファイブポイントグリル」を備え、リアに演出のためにオフロードタイヤを背負うことをやめ、スペアタイヤは荷室フロア下に収納。かわりにリアゲイトを、ガラスハッチのみ開閉することも可能にして、使い勝手に配慮した。

ボディサイズは、全長4395mm、全幅1790から1825mm、全高1750から1760mm。ホイールベースは2620mm。アメリカンになったRAV4より、それでも20cmばかり長い。
ハンドリングの基礎となるボディ剛性は「ライトSUVのトップレベル」にあるという。
215/70R16または235/70R16の大径タイヤを採用して、195から205mmの最低地上高を確保した。一方、モノコックボディを活かしてフロアおよびシートの着座位置を下げ、「小柄な方やお年寄りがステップなしで容易に乗り込める高さに抑えた」。
それならセダンでよいではないか、という思いがムクムクと頭をもたげるが、商いは厳しいのである。

トリビュートのインテリアデザインは、「SUVのヘビーディーティなイメージを排して、より日常生活の使用に適した乗用車感覚の造形を追求した」。
コラムシフト、足踏み式パーキングブレーキの採用により、運転席と助手席間の「サイドスルー」や、前後席間の「ウォークスルー」が可能。前後席ともリクライニングできるほか、リアの座面と背もたれを畳んで(ダブルフォールディング)広い荷室を、前席のヘッドレストをはずして背もたれを倒せばフラットなベッドをつくることもできる。

■ニューサスペンション採用

搭載されるエンジンは、3リッターV6(203ps、27.0kgm)と2リッター直4(129ps、18.7kgm)の2種類。いずれもフォードから供給される。
前者は平成12年基準排出ガスを50%低減、後者は同25%低減した。
トランスミッションは、4段ATのみ。

4WDシステムは、ロータリーブレードカプリング(RBC)と呼ばれる多板クラッチを使ったもの。前輪駆動を基本に、前後輪に回転差が生じると、後輪にトルクを分配する、いわりゅるオンデマンド型である。粘断性に頼るビスカスカプリングより、小型軽量につくれるのが利点だという。
なお、2リッターモデルには、4WDシステムを備えないFF車もラインナップされる。

サスペンションは、前がL字アームを用いたマクファーソンストラット/コイル、後がマルチリンク/コイル。前後とも新開発だ。
フロントサスペンションには、アンチロールバーをダンパーに直接取り付け、「フロントのロールアンダーを小さくすることで、タイヤ応答のつながりを向上」、トーイン方向のパッシブステア機能をもつリアサスとあわせ、正確なハンドリングを期した。
ブレーキは、EBD(電子制御制動力分配システム)付きの、前輪がベンチレーテッドディスク、後輪がドラム式である。

安全装備は、前席ダブルエアバッグほか、前席サイドエアバッグをモデルによって標準、またはオプションで装備した。
後席には、ISOFIX対応チャイルドシート用アンカーを設置するほか、北米モデルの姉妹車らしく、チャイルドシートの背もたれのトップをも固定するベルト「トップテザー」にも対応する。

価格は、2リッター直4(FF/4WD)=179.8/199.8万円。3リッターV6=224.8から254.8万円と、「お求めやすい価格」。
ちなみに、RAV4の5ドア(2リッター)が、199.3から236.8万円。3リッターV6搭載のハリアーが、269.5から293.5万円である。

(web CG アオキ)

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