2001年デトロイトショー速報!2

2001.01.10 自動車ニュース
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2001年デトロイトショー速報!2(1/10)

■フォード、GM、そしてトヨタ

デトロイトショー2日目の1月8日、ついに早朝から雪が降り始めた。
そのなかで真っ先に開かれたのは、7時半の朝食会に続くフォードのプレスコンファレンス。前日の夜、レイ・チャールスを呼んで事前発表した「Tバード」の正式のお披露目でもある。
2年前にコンセプトカーとして発表されたTバードは、北米では2002年モデルとして、夏過ぎから販売開始となる。価格は3.5万ドルから4万ドル弱。ベースはリンカーンLSで、短縮されたプラットフォームの上に2座コンバーティブル・ボディが載る。また伝統のポートホールウィンドウ(クオーターピラーの丸窓)付きのハードトップも装着可能だ。エンジンは3.9リッターV8。

前日コンセプトカーを大量動員したGMは、この日は販売モデルの番。フルチェンジを受けたキャディラックのSUV「エスカレード」を出した。エヴォーク以降の新イメージを強調するフロントエンドを特徴とする。
5シーターのピックアップたる「EXT」も追加した。エンジンは6リッターのV8OHV。アメリカでは高級SUVのピックアップ市場が伸びていると、社長のディック・ワーゴナーが強気の宣言。でも景気に影が出始めているアメリカで、どこまでこの種のクルマが伸びるのだろうか?

より大きな意味があるのは、直前のロサンジェルスショーで発表されたアメリカ版オーパのような「ポンティアック・ヴァイブ」。これはトヨタとの共同開発。共通のプラットフォームを使って、GM、トヨタ双方のモデルをつくる。カリフォルニアのNUMMIで製造されるこれは、「アズテック」を一回り小さくしたようなスポーツワゴン。1.8リッターの4気筒はトヨタ製。つまりカローラ用だ(!)。2002年モデルとして販売される。

一方「マトリックス」と呼ばれるトヨタ版、つまりヴァイプの兄弟車も数時間後に発表された。コンセプトは同じで「SUV+スポーツワゴン」というものだが、スタイリングはかなり違う。印象的だったのは、このマトリックスの発表会場で張富士夫トヨタ社長が自ら英語でスピーチしたということ。しかも堂々と、常に前を向いて長いスピーチを。実は目前のプロジェクターの文字を追っていたのだが、それでも10分ほどのスピーチを見事にこなした。
今後トヨタとGMはもっと近い間柄になるはずで、夕方には張社長とワーゴナーGM社長との共同記者会見も控えている。

■ズィーカー、ついに復活!!

メルセデスは予定どおりCクラスのワゴンと、BMWコンパクトに対抗するチョップドバージョンたるCスポーツをここで発表した。やはりメルセデスにとってアメリカは大事な市場だから、必ず何か新しいものを見せる。
またBMWはXクーペなるコンセプトカーを見せた。すごくキッカイな格好をしたこのクーペは、「ディーゼルだってすばらしいスポーツカーがつくれる」ことを訴えるもので、3リッター6気筒のターボディーゼルを5段のステップトロニックと組み合わせる。

だが、この日私たちにとって一番気になったのが、日産のニューZ。アメリカにおける日本車の星たる「ズィーカー」はついに復活する。カルロス・ゴーンが自ら発表したこのニューモデル、2年前に同じデトロイトショーで公開されたコンセプトカーとは異なる。中村史郎チーフデザイナーは、「前のコンセプトカーはあまりにもレトロだったのに対し、今回のモデルはZの伝統を受け継ぎながらも、新しい時代のデザインに挑戦した」と語った。実際はカリフォルニアのスタジオで開発されたものをベースに、厚木で完成させたという。
現代のスタイリングトレンドをうまく取り入れており、20インチというホイールが迫力もの。3.5リッターV6「VQ」ユニットは、260ps。6MTか5ATが搭載される。「5万ドル・カーの性能を3万ドル以下で」というのがうたい文句。ただし販売はまだまだ先で、2002年中期に市場に出るという。

クライスラーの今日の見せ物は新型バイパー。イメージを大幅に変えた。

というわけで、大物新車に疲れ果てた頃には雪もやんでいた。

(webCG 大川 悠)

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