ジュネーブショー報告(後編)

2001.02.28 自動車ニュース
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ジュネーブショー報告(後編)(2/28)

2001年2月27日に開催されたジュネーブショー。webCGエグゼクティブディレクター、大川 悠が報告する現地リポート、その後半。

■イタリアも元気
フランスメーカーに続き、イタリア勢も元気である。
フィアットからは、ブラーボ、ブラーバの後継となるモデルが、「スティロ」なる名前で生み出された。3、5ドア、2つのボディをもつこれは、前者がスポーティカー、後者がミニバン的セダンである。つまりシビック3ドアとストリームみたいな関係である。外観の違いのみならず、3ドアの方がヒップポイントも低い。エンジンは1.2リッターの「ファイア」ユニットに始まり、これの拡大版の1.6リッター、および1.9リッターのターボディーゼルが用意される。

アルファロメオで魅力的だったのは、147の5ドア版である。大好評のスポーティセダン、156と同じく、リアドアのノブを隠したデザインをとる。個人的には3ドアよりスタイリッシュに思えた。

■日独は、力をためて……
フランクフルトショーと東京モーターショーを控えているから、ドイツ、日本はそれほど強気ではない。でもメルセデスは予想通りAクラスのホイールベースを延ばしたストレッチモデルを出したし、BMWはメルセデス・スポーツクーペに対抗して、「コンパクト」こと3シリーズハッチの316tiと325tiを一新した。スタイリングを現行の3シリーズ風にしただけでなく、316tiにはスロットルフリーでエンジンマネージメントするバリアブル・インテイク・バルブ・リフト機構たる「バルブトロニック」が採用されたのが注目される。

フォルクスワーゲンブースの見物は、噂通り現れたパサートのW8である。VWのモジュラーユニットというべき狭角V型(というより、直列エンジンの各気筒がずれていると考えた方がいい)から生まれたこれは、パサートの場合、4リッターで275psを発生する。理論的には8リッターまで拡大可能というし、W12もW16も作り得る。

日本車では、webCG既報の通り、ホンダ・シビックの3ドアモデルが登場した。英国工場製のこれは、「タイプR」バージョンもあるが、いずれにしても生産は夏以降になるという。

日産は、「Z」のヨーロッパお披露目と同時に、3シーターのキュービックカーのコンセプトを展示した。トヨタはアベンシス・ヴェルソなるコンセプトカー。これはイプサムの後継車である。マツダは、ニューロータリースポーツ「RX8」のほかに、新しい「626」つまりカペラのコンセプトカーを出した。フォード・モンデオやジャガーXタイプと共通のプラットフォーム上に構築したスポーツワゴンのトライで、ハイブリッド・システムをもつなど、非常に凝っている。

■そしてボーイズたち

実はジュネーブショーが代々面白いのは、お隣のトリノショー同様、カロッツェリアや小規模なメーカーが色々なデザインの挑戦に出てくることだ。
今回もピニンファリーナはかなり思い切ったコンセプトカーを出したし、ベルトーネはオーディオメーカーのBOSEと組んで、徹底的に「音響の場としてのクルマ」を生み出した。このクルマにはペダル類は一切なく、ステアリング状のものの左右についたグリップで加減速する。そのほか「イスパノスイザ」という名門の名前を受け継いだモデルや、地元スバッロの習作まで、全部見ていたら頭が混乱してきたので、今回はここまで。

(webCG大川 悠)

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