ケンウッド、5万円クラスのアンプ内蔵プレーヤー発売

2001.03.13 自動車ニュース
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ケンウッド、5万円クラスのアンプ内蔵プレーヤー発売(3/13)

ケンウッドから2001年春の新製品が発表された。今回の目玉はレシーバーのラインアップを一新したこと。ケンウッド・レシーバーのラインアップはこれまで、上級の9○9シリーズとベーシックなRXコンポシリーズの2本立て。今回投入されたのは、その中間価格帯にあたる「feass(フィアス)シリーズ」だ。ちなみにレシーバーとは、CDあるいはMDなどをかけるプレーヤーとAM/FMチューナー、アンプをひとつのユニットに収めた、いわばオールインワン・システムのことをいう。

フィアスシリーズはCDレシーバーの「f-CD7」(5万2000円)と「f-CD5」(4万7000円)、MDレシーバーの「f-MD7」(5万2500円)の3種類。ソリッドでシャープなデザインの上級シリーズ、929シリーズとは異なり、フロントフェイスにはどことなく女性的なイメージが漂う。これは、女性ユーザーを新たに開拓したいという狙いだろう。また、コンパクトカーやKカーに似合いそうなカジュアルな雰囲気も併せ持っている。

音質向上を狙うべく、新設計したのが「マルチタスクLSIタイプQ」だ。これは電子ボリュームやイコライザーなど、音質に関わる機能をワンチップに一体化した多機能LSIで、これまではできなかったLSI内部の回路パターンまで、ケンウッドがこれまで培ってきたノウハウを盛り込んで見直したという。

■「f-CD7」はMP3にも対応
搭載した機能は、6モードのプリセットイコライザーで簡単に音質調整ができるほか3バンドパラメトリックイコライザーできめ細かい音質調整も可能な「ニューdBイコライザー」、フロント/リア独立9段階ハイパスフィルター、4段階ノンフェダーローパスフィルター、フェダー出力位相コントロールなど。サブウーファーをプラスした場合でも、コントロールがしやすい設計だ。またCDレシーバーはCD-R/RWにも対応し、f-CD7はMP3ファイルのデータを焼き込んだCD-R/RWの再生も可能。アーティスト名やアルバム名などのデータを追加できるID3タグにも対応しており、約120曲(ビットレート128kbpsの場合)を1枚のCD-R/RWにまとめて焼くこともできる。またMDレシーバーは80分MDで最大320分の再生が可能なMDLPに対応している。
さらにTVやDVDビデオプレーヤーとの組み合わせを考慮し、AUX RCA端子を装備したほか、他社製カーナビと組み合わせた時でも音声案内時にオーディオの音声ミュートがかかる「3ステート・ナビミュート機能」を搭載。これまで、音声ミュートができるのはオーディオとカーナビを同一ブランドで揃えた時だけだったので、ありがたい機能である。

デモカーの音を聴いてみたが、ソリッド&ドライ系のシャープで明るい音は、ポップス系に似合いそうだ。

■さらに音質追求した929シリーズ
フィアスシリーズの投入によって、上級の929シリーズは、より音質へのこだわりを明確にした。CDレシーバー&プレーヤーのD/Aコンバーターには高音質で定評のあるバーブラウン社製24ビットDACを搭載したほか、デジタル部とアナログ部への電源供給を完全に独立構成にして相互干渉を排除するなど、高音質を追求した設計。また、アナログローパスフィルターを改善して大幅に歪みを低減させた。外部アンプを使用する場合に、内蔵アンプの電源をカットできるというのも、見逃せない機能である。929シリーズはCDレシーバーのZ929、MDレシーバーのM929、スレーブタイプのCDプレーヤーのD929、1DINサイズのCD/MDレシーバーのMZ929、10連奏CDチェンジャーのC929の5モデルである。

■AVオールインワン・モデルも登場
もう1台の注目モデルが「VD-01M」というモデル。これは6.5インチワイドのインダッシュTVとDVDビデオ/CDレシーバーを1DINサイズのボディに凝縮したモデルである。FM/AMチューナーや45W×4パワーアンプを搭載しているので、これ1台で多彩なオーディオ&ビジュアルソースを楽しむことができる。タッチパネル・コントロールを採用しており、操作は画面の表示にそって指で画面に触れるだけ。もちろんカーナビの接続も可能だし、オプションのデコーダーを組み合わせて、ドルビーデジタルやdtsサラウンドシステムへの発展もできる。家庭でも普及率が急上昇しているDVDビデオだけに、今後に注目したい製品である。

(リポート=石田 功)

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