懐かしのF1とASIMOに湧いた鈴鹿ファン感謝デー

2001.03.23 自動車ニュース
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懐かしのF1とASIMOに湧いた鈴鹿ファン感謝デー(3/23)

「第14回 鈴鹿サーキット2001モータースポーツファン感謝デー」が3月17日、18日の両日、三重県・鈴鹿サーキットで催された。17日(土)はあいにくの雨模様だったが、18日(日)は天気にも恵まれ、年に一度の大イベントに多くのモータースポーツ・ファンが詰め掛けた。

国際レーシングコースを使った「鈴鹿1万人ジョギング大会」やフォーミュラ・ニッポン、GT、ドラッグレース、スーパーバイクなどの「デモ走行」、フォーミュラ・マシンのエンジン始動体験、サーキットクイーン&キャンペーンガール撮影会、2001年F1シーズンを戦うホンダエンジン搭載マシンの展示など、人気イベントが盛りだくさん。中でも今年の目玉は「ヒストリックF1のデモ走行」とホンダの企業イメージCMでもおなじみの2足歩行ロボット「ASIMO」だ。

●ヒストリックF1
1970年代後半から80年代に活躍したF1マシン、「ロータス78」(1978年)、「ティレルP34」(76年)、「シャドーDN11」(80年)、伝説的エンジン、「フォード・コスワースDFV」を搭載した3台のマシーンが鈴鹿サーキットに集結した。
天才コーリン・チャプマンが作り出した革命的なウィングカー、ロータス78は黒いボディにゴールドのロゴやラインが本当に美しい。空気の流れを車体の安定に利用しようと、ボディ自体をウィング形状にするという発想から生まれた、現在のF1にも通じるエアロダイナミック・マシンだ。

革命的という意味で、これの右に出るものはないと筆者が大興奮したのが、ティレルP34だ。1998年シリーズを最後にグランプリシーンから姿を消したケン・ティレル率いるティレル・レーシング・オーガニゼーションが76年に投入したマシン。常識にとらわれることなく、貪欲なまでに求められた「勝つためのマシン」は、なんと4つの前輪を持つ6輪構成。空気抵抗を減らすため小径フロントタイヤを使い、グリップ面積を確保するために片側に2輪、計4輪とした画期的な構造。現在はレギュレーションでタイヤは全部で4つと定められているため、6輪F1が登場する可能性はない。76-77年に富士スピードウェイで行なわれた日本グランプリにもやってきた。当時、富士に来たマシンにはひらがなで「たいれる」と書かれていた。

●ASIMOは人気者
鈴鹿サーキットにASIMOがやってきた。整理券を発行してのデモ。人気は高く、あっという間に整理券はなくなってしまった。メディアセンターに特設された会場の奥のカーテンが開きASIMOが登場すると、詰め掛けたお客さんは、席を立ち身を乗り出してその姿を追っていた。小さな子供たちは、一番前の床に座って特等席。目を見張りASIMOの動きを目で追う子や唖然と口をあけて見入る子も。
滑らかに8の字を描いて歩いたり、早足から止まるようにゆっくりと歩くなど基本的な動作の紹介の後、最後にはCMでおなじみのダンスを踊って見せた。子供たちは大喜び。手を振りながら後ろ足でカーテンの奥に帰って行くASIMOに、いつまでも手を振りつづけていた。

●新生鈴鹿、新世紀バトル
ファン感謝デーにあわせて、2000年12月7日より行なっていた鈴鹿サーキット国際レーシングコースの大規模改修作業工事は一部を残し完成。「新生鈴鹿、新世紀バトル」と銘打ち、報告記者会見とメインストレートで記念のテープカットが行なわれた。記者会見では、前日テスト走行したフォーミュラ・ニッポンドライバー、脇阪寿一、土屋武士、本山哲が新コースの感想を話した。
鈴鹿サーキットランド取締役社長・深津賢輔氏にテープカット用のはさみを渡すプレゼンターを務めるのはASIMOだ。はさみを手渡し、社長と握手を交わした後、お辞儀をする愛らしい姿は実に微笑ましく、ASIMOは集まった関係者の前でも、滑らかに歩く姿を披露した。

(リポート=湯野 晴)

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