F1オーストリアGP、クルタード今季2勝目

2001.05.14 自動車ニュース
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F1オーストリアGP、クルタード今季2勝目(5/14)

F1第6戦オーストリアGP決勝が、2001年5月13日、A-1リンクサーキット(4.326km)を71周して行われた。優勝は、予選7番手からスタートしたマクラーレン・メルセデスのデイヴィッド・クルタード。ブラジルGPに次ぐ今季2勝目、通算11勝目を飾った。ポール・ポジションのミハエル・シューマッハー(フェラーリ)は2位。F1参戦150戦目に勝利できなかったものの、タイトル争いではトップを守った。

スタートでは、4台ものマシンがストール、波乱の幕開けとなった。予選8位のミカ・ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)、同5位ヤルノ・トゥルーリと11位H-H.フレンツェン(ジョーダン・ホンダ)、6位ニック・ハイドフェルド(ザウバー・ペトロナス)は、グリッドから発進することができず、シグナルが変わってからピットへ押し戻された。ハッキネンのマシンはギアがスタックしなかなか動けなかったため、2周目からセーフティカーが導入された。

ハッキネンは、4周目にエンジンがかかりコースインするも、わずか1周でリタイアをきっした。「まだいまのところトラブルの原因は分かっていない。ドライバーの問題か、マシンのせいなのか、今夜はっきりするだろう」と、苦い表情でコメント。前回スペインGP、最終ラップでクラッチトラブルに見舞われ今季初優勝を逃した彼に、また不幸が訪れた。

スタートに成功したのは、予選で2-3位につけた2台のウィリアムズBMWだった。ポールのミハエル・シューマッハ−が「トロトロ」と走り出したのを尻目に、ファン・パプロ・モントーヤとラルフ・シューマッハーは真っ先に1コーナーへ飛び込んだ。

セーフティカーが引っ込んだ後も2台のウィリアムズがレースをリードしたが、7周目、ラルフのマシンはオーバーランしリアサスペンションを破損、戦列を去った。
また首位のモントーヤも、ミシュランタイヤのタレがひどく、ペースがあげられない。16周目の第3コーナー、痺れを切らした2位シューマッハーは、モントーヤを抜こうとアウトに進入。インのモントーヤはブレーキをロックし外側にはらんで、シューマッハーもろともコースアウトしてしまった。両者はコースに復帰するも、シューマッハー6位、モントーヤ7位と順位を落とした。

これでトップに立ったのがルーベンス・バリケロ(フェラーリ)。クルタードがこれを追った。35周目、猛追するシューマッハーが3位にまで浮上し、その後ピットストップまで、3台の接戦が繰り広げられた。

47周目、トップのバリケロがまずピットインし9.2秒の作業で復帰した。いっぽう7番手と後方からのスタートだったクルタードは、様々な作戦をとれるよう、他車より燃料を多く積んでいた。そのクルタードは、バリケロの3周遅れで給油とタイヤ交換を実施、コースに戻るとトップは逆転し、1位クルタード、2位バリケロになっていた。
結局クルタードは首位のままフィニッシュ。2-3位を走っていたフェラーリには、チームオーダーが発令され、最後の最後、バリケロがシューマッハーに2位のポジションを譲った。4位には、ザウバー・ペトロナスのキミ・ライコネン、5位はBARホンダのオリヴィエ・パニス、6位アロウズ・アジアテックのヨス・フェルスタッペンが入賞した。

ポイントランキングで1位シューマッハー(42点)との差を4点に縮めたクルタード。チャンピオン獲得に向けた重要な1戦をものにした。 3位には18点のバリケロ、ラルフ・シューマッハーが12点でこれを追う。

いっぽうコンストラクターズポイントでは、フェラーリ、マクラーレン両チームにそれぞれ10点が加算されたため、差は変わっていない。フェラーリ60点、マクラーレン42点、3位ウィリアムズは18点となる。

次戦は、5月27日、伝統のモナコGPだ。

(webCG 有吉)

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