アウディ「新型A4」詳報

2001.05.16 自動車ニュース
 
 
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アウディ「新型A4」詳報(5/16)

■シンプルなフォルム、拡大したボディ

2001年5月14日、アウディのミドサイズサルーン、A4の新型が国内で披露された。
1994年に、アウディ80シリーズの後継としてデビューした先代は、3ボックスモデルのみで100万台が世界中にデリバリーされるという大ヒット作となった。フォーリングズを、質・量ともに、メルセデスベンツ、BMWと肩を並べるプレミアムブランドに押し上げた立て役者である。
ニューA4は、キープコンセプトながら「完璧な空力特性を備えながら、複雑なラインを排したフォルム」(プレス資料)を身に纏い、新開発のエンジンをひっさげて登場。初代A4の成功を引き継ぎ、拡大することを狙った意欲作である。

「ペーター・シュライヤー率いるアウディデザインチームが目指したのは、明解さと精巧さの両立」だったという。クリアガラスのヘッドランプ、バンパーを挟んで上下に配される「ダブルラジエターグリル」、印象的な造詣のテイルランプなど、細部にも目が配られる。サイズは、全長×全幅×全高=4555×1765×1430mm。ホイールベースは2645mm。前モデルより20mm延ばされたホイールベースに、60mm長く30mm太く20mm高いボディを載せる。伝統の空力特性の良さは、新しい基幹モデルでもCD値=0.28と立派に継承された。ボディ剛性は、45%向上したと謳われる。

車体の拡大にともない、もちろん「テイラーメイドのスーツのような」とアウディが自賛する室内空間も広くなった。特に後席のニースペースが41mm、前後ヘッドルームは15/14mm大きくなったという。

■2リッターと3リッター

当面、日本に入れられるのは、2リッター直4と3リッターV6を搭載したモデル。いずれも新開発5バルブDOHCユニットである。トランスミッションは、前者になんと! CVT(無段階変速機)、後者にはコンベンショナルなトルコン式5段ATが用意される。2リッターモデルはFF、3リッターはトルセン式センターデフを用いた4WDの駆動方式を採る。いわずと知れた「クワトロ」システムだ。

3リッターV6のベースは、旧型2.8リッターユニット。90度のバンク角と82.5mmのボアをキャリーオーバーする反面、コスワーステクノロジー社の特殊鋳造技術による軽量アルミブロック、可変カムシャフトコントロールおよび可変吸気システムを採用、220ps/6300rpmの最高出力、30.6kgm/3200rpmの最大トルクを発生する。スムーズな回転を得るため、バランサーシャフトを備えるのもジマンだ。ウェイトは、ベースエンジンより17kgも軽いという。
組み合わされる5段ATは、シーケンシャルシフトが可能な「ティプトロニック」付き。4WDシステムの機構上、CVTは採用されなかった。

2リッター直4エンジンは、旧1.8リッターをベースに、やはりアルミブロック、可変カムシャフト制御、可変インテイクマニフォルドを採用、2本のバランサーシャフトを備える。アウトプットは、最高出力が130ps/5700rpm、最大トルクが19.5kgm/3300rpmである。
「マルチトロニック」と呼ばれるCVTは、アウディが開発し、フォルクスワーゲンのカッセル工場で生産されるもの。ごく薄い鉄板「リンクプレート」を幾重にも重ねたVベルトを使用、31.6kgmのトルクにまで対応する設計だ。シフトショックのない「D」レンジのほか、シフターを別ゲイトに入れることで、擬似的な6段シーケンシャルシフトを楽しむこともできる。

■戦略的な価格

新型の足まわりは、先代の熟成版。とはいえ、アーム類は軽量化のためアルミに、サスペンションを取り付けるサブフレームは高張力鋼板となった。フロントは、リンクを使ったダブルウィッシュボーンといえる4リンク式。リアは、従来クワトロモデル用だった変形ダブルウィッシュボーン「トラペゾイダル」が、FFモデルにも採り入れられた。3リッターモデルの上級グレードには、車高を20mm低くする「スポーツサスペンション」が装着される(2リッターモデルは、メーカーオプション)。

ニューアウディA4は、最新モデルらしく電子制御を満載するのも特徴だ。各輪のブレーキを個別に制御してクルマの横滑りを防ぐ「ESP」、トラクションコントロール「ASR」、アンチロックブレーキシステム「ABS」、前後のブレーキ圧をコントロールする「EBD」、緊急ブレーキの際の踏力を補助する「ブレーキアシスト」、そして電子的なリミテッドスリップデフ「EDL」を装備する。

価格は、
A4 2.0(2リッター直4+CVT/FF/362.0万円)
A4 2.0SE(2リッター直4+CVT/FF/399.0万円)
A4 3.0quattro(3リッターV6+5AT/4WD/515.0万円)
A4 3.0quattro Sport(3リッターV6+5AT/4WD/533.0万円)
以上、いずれも右ハンドルである。

BMW318iが、368.0万円。メルセデスベンツC180(2リッターモデル)が390.0万円。また、BMW330iが535.0万円。フォーリングズは、「充実した装備」と「凝ったメカニズム」、アウディいうところの「圧倒的な先進性、スポーティ&快適性」で勝負する。「スポーツプレミアム」が、差別化のためのテーマである。

ヨーロッパでの輝かしい成功とは裏腹に、わが国でのアウディ車の販売は、1997年の1万800台(アウディ全車)をピークに、ジリジリと下げ、99年には6400台にまで落ち込んだ。
アウディジャパンは、低迷の原因を「ディーラーのプレミアム度の不足」と分析。2000年末に全販売店の契約を終了して、アウディ専売店を中心としたイチからのネットワーク構築に取り組んでいる。5月14日現在で74店舗に成長、一店舗あたりの平均販売台数は3.2倍に伸びたという。今回、反攻の本命モデルの導入で、成績に勢いをつけたいところだ。アウディJは、2005年までに1万台に戻す計画を立てる。

なお、期待のA4のラインナップには、2001年中に、1.8リッター直4ターボ、2.4リッターV6搭載モデルが追加される予定だ。

(webCGアオキ)

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ライト(472KB)/ヘビー(3.24MB)
(要Quicktime4.0以上)

 
 
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