日産、11代目スカイラインを発売

2001.06.19 自動車ニュース
 
 
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日産、11代目スカイラインを発売(6/19)

日産自動車は2001年6月18日、「スカイライン」をフルモデルチェンジし、販売を開始した。

ニュースカイラインの眼目は、直6を捨て、2.5/3リッターV6を採用。アメリカ市場を視野に入れてボディを拡大し、本格的な5人乗りセダンとしたことである。ドメスティックスターから、一気にグローバルプレーヤーへと変身した。

■「プレミアムスポーツカー」へ
発売当日に開かれた発表会の冒頭、カルロス・ゴーン社長は、「新型スカイラインは、1957年に発売した初代から数えて、11代目となります。日本のモータリゼーションの発展とともに歩んできた、代表的なモデルです」と、恒例の“日本語”スピーチを始めた。

初代スカイラインは、プリンス自動車の開発陣が手がけた「縦置き直6ユニット+後輪駆動」のグランドツーリングカーとして、1957年にデビュー。以来「走り」(だけ)を訴えたモデルとして、44年間のロングライフを誇ってきた。「スカイライン」は日本車中、唯一といっていい、オーラをもつ車名である。しかし近年は、月平均1000台以下と販売が低迷。マニアのためだけのクルマになり果てた。

今回、11代目へと進化したニュー・スカイラインは、デザインはもちろん、エンジン、シャシーほかすべてを一新。「プレミアムスポーツカー」として生まれ変わり、姿をあらわした。
その内容は、従来モデル「R34型」までの丸型テールランプや直6ユニット、さらにはマニュアルトランスミッションさえ捨てて、すべてに後輪駆動とV6エンジンを採用。スポーティさを継承しつつ、快適な高級サルーンとしての性格も有するようになった。

また、販売市場も国内から世界へと拡大。ゴーン社長は、2002年から北米市場にインフィニティ「G35」として投入することを発表した。

■Fun to Drive
ニュー・スカイラインの新たな路線を示すのが、広い室内空間だ。従来比で185mmも延長された2850mmのホイールベースによって、旗艦「シーマ」並の室内空間を確保。室内長を、後席リクライニング機能付きで1930mm、なしで2080mmとし、シーマの2000mmを超える広さを作り出した。

それにもかかわらず、全長は従来モデルと較べ、30mm短い4675mmである。いっぽう全幅は30mm拡大し1750mm、全高においては95mmも高くなり1470mmとなった。

■直6を捨てた
「走り」を担うパワーユニットは、トレードマークだった直6エンジンを捨て、2.5リッターと3リッター、2つの直噴V6「VQ」エンジンに集約した。ともに電子制御式連続可変バルブタイミングコントロール「eVTC」を備え、低回転から高回転までをカバーする。
2.5リッターは、215ps/6400rpm、27.5kgm/4400rpmを発生。3リッターは、260ps/6400rpm、33.0kgm/4800rpmをしぼり出す。

エキゾーストマニフォルドの等長化、エンジン本体やオイルパンの剛性向上により、騒音を低減。燃費は、直噴エンジンの採用、空力改善などにより、従来モデル「25GT」と較べ約10%向上した。

トランスミッションは、2.5リッターに電子制御4AT、3リッターに電子制御5ATを組み合わせる。両方とも、ATシフターを前後に動かしマニュアル操作ができる「マニュアルモード」を備える。

■卓越した空力性能
新型スカイラインのセリングポイントとして、優れた空力性能があげられる。Cd値を0.27(従来モデルは0.33)とし、高速走行時におきるリフト(揚力)をなくした「ゼロリフト」を実現。さらに、トヨタ・セルシオ同様に、車体下の空気流を、ディフューザー、ディフレクターでコントロール。ゼロリフトに寄与した。

サスペンションは、前後にマルチリンク式を採用。フロントはアルミ鍛造素材を用いた最新型で、従来比で25%の軽量化が図られたもの。またリアにはファインチューニングが施され、フリクションが従来比で60%低減した。
なお、今年5月発売の「スカイラインGT-R M.spec」で先行採用された、徴振動を抑える「リップルコントロールショックアブソーバー」が、前後ともに装着される。

また、接地面積の広い直径680mmの大径タイヤ(215/55R17と205/65R16)を採用し、ステアリング操作に対する応答性を向上させた。

■265.0万円から
ラインナップは、全7グレードで構成。2.5リッター「250GT」、3リッター「300GT」のベーシックグレードを中心に、それぞれに、本革シートをオプション装備する「Pコレクション」、スポーティな黒いエクセーヌ内装の「Sコレクション」を設定。2.5リッター版には、装備を簡素化した「250GTe」も用意される。

価格は、“プレミアム”ゆえか、従来モデルより若干値上げされた。

・250GTe 265.0万円
・250GT 280.0万円
・250GT「Pコレクション」 291.0万円
・250GT「Sコレクション」 291.0万円
・300GT 325.0万円
・300GT「Pコレクション」 333.0万円
・300GT「Sコレクション」 333.0万円

(webCG 有吉)

 
 

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