パリダカールラリー、初の女性ウィナー誕生

2001.01.23 自動車ニュース
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パリダカールラリー、初の女性ウィナー誕生(1/23)

2001年1月21日、第23回パリ-ダカールラリーの最終第20ステージが行なわれ、三菱パジェロを駆るユタ・クラインシュミットが初の総合優勝を果たした。女性のウィナーは同大会初となる。2位に入ったのは、同じくパジェロの増岡浩。三菱は1-2フィニッシュでレースを終えた。

■「本当の勝者は彼」
今月1日にパリをスタートし、70時間以上かけて争われた今年のパリダカは、初の女性ウィナーにわきつつも、後味の悪い結末をむかえた。

「事件」は最終日を明日に控えた第19ステージでおきた。3年連続の総合優勝を狙うジャン・ルイ・シュレッサーとそのチームメイト、J-M.セルビア(ともにオリジナルバギー)が予定より早くにスタート。そして、ライバルで総合トップの増岡をあからさまにブロックしたのだ。2台を避けようとした増岡は路肩の木にぶつかり、このステージを36位で終えた。

この出来事に対して、増岡の所属するチーム日石三菱ラリーアートは主催者であるTSO(ティエリー・サビーネ・オーガニゼーション)に抗議。TSOはこの申し立てを受け入れ、シュレッサーとセルビアに「スポーツマンらしくない行為」として、合計タイムにプラス1時間のペナルティを課した。

結果、1位クラインシュミット、2位に2分55秒遅れで増岡、3位にシュレッサーという順位で最終ステージをむかえることとなったのだが、残されたステージ距離は僅か25km。この時点で、事実上の勝負はついていたのだった。

増岡は、三菱のエースドライバー、篠塚建次郎が序盤にトラブルに見舞われ大きく遅れたあと、9日間に渡って首位を守りつづけ、合計5回のステージで最速タイムを記録。第17ステージでは、一気に27台を抜く快挙も成し遂げた。

1万739kmを走り終えた増岡は、「総合2位でゴールしました。自分ではずっとトップを走ってきたので残念ですが、思い切って走ったことには満足しています」とコメント。
「嬉しいこと、悲しいことの凝縮された21日間でした。プレッシャーをはねのけてここまで走ってきました。自分としては一気に3段階上ったように思います。自分はもっと弱いかと思っていましたが、そうではない、という自信もつきました」。

「本当の勝者は彼」。優勝したクラインシュミットは、増岡の功績をこう称えた。

(webCG 有吉)

三菱自動車「パリダカールラリー」サイト:
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

「TSO」サイト:
http://www.dakar.com/

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