スズキ、「先進安全自動車」を公道実験へ

2001.02.15 自動車ニュース
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スズキ、「先進安全自動車」を公道実験へ(2/15)

スズキは2001年2月13日、軽自動車「ワゴンR」をベースに開発した、先進安全自動車(ASV=Advanced Safety Vehicle)と呼ばれる実験車「ワゴンR ASV-2」が、国土交通大臣の認定を受けナンバーを取得した、と発表した。今後、公道での実験を行う予定だという。

ASVとは、高度技術による自動車の安全化を目的に、1991年から運輸省(現:国土交通省)が提唱し始まったプロジェクト。以来、各自動車メーカーが参加し、実験を行っている。

今回スズキが開発したワゴンR ASV-2は、「軽自動車で初めてナンバーを取得した」(スズキ)ASV実験車。ワゴンRに、自車の前後にある車両を検知する各種のセンサーや、アクセルやブレーキを制御するアクチュエーター、フロントガラスに警報を表示するヘッドアップディスプレイ等の装備を追加、以下の6つの安全装置を機能させる。


●車間距離警報装置
レーザーレーダーを用いて、車間距離と相対車速を計測。情報提供・警告をドライバーに伝える装置。あるタイミングまでドライバーの減速操作がなかった場合には、自動的にブレーキが作動する。

●車間距離維持装置
ブレーキとアクセルを自動制御することにより、車両を一定速度に保ち、前方に遅い速度の車両が現れた場合は車間距離、相対速度に応じて速度を調整、車間距離を保つようにする。渋滞時には停止を含めた制御が行える。

●車線逸脱警報装置
ルームミラー内に搭載した小型CCDカメラで車両前方を撮影、コンピューターが車線を認識し、走行レーンからの逸脱が予測された場合に警告を発しドライバーに伝える。

●後側方情報提供装置
左右のドアミラー下に内蔵した小型の距離検出センサーが、後側方から接近する車両を認識、左右の車線変更時にドライバーへ情報を伝える。

●ドライブレコーダー
航空機でいう「フライトレコーダー」。ルームミラー部に下向きに取り付けた魚眼レンズにより、車両内・車両周辺の広範囲の画像を1台のカメラで撮影。加速度センサーにより事故の発生を認識し、事故発生前後の映像と車両データを自動的に保存する。

●ヘッドアップディスプレイ
上記の各警報や情報を、ドライバーの視線移動の少ないフロントガラス内に表示。音声でも警告する。


これら機能を搭載するには、装置の軽量・コンパクト・低コスト化を追求しなければならないと、スズキはいう。同社の培ってきた軽自動車技術をもって、実用化を目指した実験が始まる。

(webCG 有吉)


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