スポーティーな2代目「トヨタ・オーリス」誕生

2012.08.20 自動車ニュース
新型「トヨタ・オーリス」。写真はスポーティーグレードの「RS」。
見た目一新、2代目「トヨタ・オーリス」デビュー

スポーティーな2代目「トヨタ・オーリス」誕生

トヨタ自動車は2012年8月20日、ハッチバックモデル「オーリス」の新型を発表。同日に販売を開始した。


見た目一新、2代目「トヨタ・オーリス」デビュー
インテリアの様子。着座位置は、先代モデルよりも40mm低められた。
見た目一新、2代目「トヨタ・オーリス」デビュー
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■スポーティーにイメージチェンジ

「カローラ・ランクス」「アレックス」の後継モデルとして2006年10月にデビューした、トヨタのハッチバック車「オーリス」が2代目に進化した。

新型の開発で掲げられたテーマは、ずばり“スポーツハッチバック”。5ドアの車型はそのままに、ボディーは低く、よりシャープに。一段とスポーティーなクルマへとイメージチェンジを図りながら、ハンドリング性能や静粛性の向上、インテリアの質感アップに取り組んだという。

エンジンはこれまでどおり1.5リッターと1.8リッターの2本立て。トランスミッションも先代モデルと同様にCVTが基本だが、各部の効率を追求するなどして、燃費性能が引き上げられた。その一方で、1.8リッターエンジンを搭載するスポーティーグレード「RS」も継続してラインナップ。こちらは、シリーズ中唯一の6段MTモデルとなっている。

日本車はもとより、欧州車のビッグネーム「フォルクスワーゲン・ゴルフ」などをベンチマークに開発された「トヨタ・オーリス」。その最新型もまた、日本そして欧州の市場で、ライバルとしのぎを削ることになる。

価格は、1.5リッターモデルが「150X Cパッケージ」(FF/CVT)の171万円から「150X Sパッケージ」(4WD/CVT)の216万9000円まで。1.8リッターモデルは「180G」(FF/CVT)の206万円から「RS Sパッケージ」(FF/6MT)の225万円まで。国内の月間目標販売台数は2000台となっている。

サイドビュー。前後のオーバーハングはそれぞれ15mmずつ延長された。
見た目一新、2代目「トヨタ・オーリス」デビュー
インストゥルメントパネルは先代モデルから一変、水平基調のデザインに。
見た目一新、2代目「トヨタ・オーリス」デビュー
荷室の様子。トノボードは、ご覧のようにシートの後ろに立てかけることができる。
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■インテリアも別モノ

新型「オーリス」の外観は、先代モデルとまるで“別人”。クラスが変わったわけではないが、全長×全幅×全高=4275(+30)×1760(±0)×1460(−55)mm、ホイールベース=2600(±0)mmのボディーサイズに見られるとおり、より低く、伸びやかな姿に変貌した(カッコ内は先代モデルとの差。数値はFF車のもの)。
コロリとした印象だったフロントまわりも、V字のグリルとシャープなランプで、アグレッシブな顔つきに。サイドのショルダー部からリアのランプにかけては鋭いキャラクターラインが引かれ、強い躍動感が演出されている。

インテリアのつくりも、これまでとは大きく異なる。初代「オーリス」の大きな特徴であった、ダッシュボードに向かって斜めに立て掛けたかのような中空型のセンターコンソール「フライングバットレス」は廃止。開発陣いわく「空間的な広さやデザイン上の変化、質感の向上が求められた」こともあり、新型では横方向にスラリと伸びるインストゥルメントパネルを採用。ダッシュボードやドア内張りの上面にはソフトな素材があてがわれた。

“スマートダイナミズム”をデザインテーマとする新型では、ドライバーの着座位置も先代より40mm低くなる。一方で、前席背面の形状を工夫して後席のニースペースを拡大するなど、居住性の向上も図られている。

荷室の容量は、先代モデル(354リッター)とほぼ同等の360リッターを確保。6:4分割可倒式の後席を前倒しすれば、さらに拡大することができる。フロアボードは高さを変えられる2段式になっており、さまざまな荷物の積載に対応する。

1.8リッターの「2ZR-FAE」ユニット。吸排気の可変バルブタイミング機構「Dual VVT-i」を備える。
見た目一新、2代目「トヨタ・オーリス」デビュー
前席の背もたれの形状を最適化するなどした結果、後席のニースペースはこれまでよりも拡大された。
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■国内はガソリンエンジンのみ

「プリウス」などと共通のプラットフォームに搭載されるエンジンは、1.5リッター直4と1.8リッター直4の2本立て。欧州仕様車ではカタログに並ぶディーゼルやハイブリッドは、日本においては用意されない。

1.5リッターモデルは、FF車(108ps/6000rpm、13.9kgm/4800rpm)と4WD車(105ps/6000rpm、13.8kgm/4400rpm)とでスペックが異なる。1.8リッターモデル(CVT)はFF車のみで、143ps/6200rpmと17.6kgm/4000rpmを発生。組み合わされるトランスミッションは、シリーズを通じて基本的にCVTとなる。ただし、1.8リッターのスポーティーグレード「RS」に限っては6段MTが与えられ、エンジンのアウトプットも、144ps/6200rpm、18.4kgm/3800rpmとわずかではあるが強力になっている。

燃費の公称値(JC08モード)は、1.5リッターの「150X」(FF車)で18.2km/リッター。1.8リッターの「180G」(FF車)は16.0km/リッターを記録する。このうち1.5リッターモデルのFF車にはオプションでアイドリングストップ機能が用意され、選択した場合のJC08モード燃費値は19.2km/リッターとなる。

スポーティーグレード「RS」にオプション設定される17インチアルミホイール。
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■安全装備も充実

前述のとおり、新型「オーリス」には、先代モデルで中盤(2009年10月)に登場したスポーティーな「RS」が“イメージリーダー”として設定される。

トルキーなエンジンや6段MT以外に「RS」の特徴となるのは、大径ディスクブレーキやリアディフューザー、スポーツシート、そしてオプションの17インチアルミホイールなど。
サスペンションは、他の1.8リッターモデルや1.5リッターの4WD車と同じく、フロントがマクファーソン・ストラット式で、リアはダブルウィッシュボーン式。なお、1.5リッターのFF車はリアサスペンションの形式が異なり、トーションビーム式が採用される。

スポーティーなキャラクターを前面に押し出す新型「オーリス」ではあるが、走行中の車両の挙動を安定させる「VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)」や「TRC(トラクションコントロール)」、急ブレーキ時に後続車に注意を促す「緊急ブレーキシグナル」などは全車に標準装備。シリーズ全体にわたる安全装備の充実も、セリングポイントのひとつになっている。

(webCG 関)

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