ミナルディのテクニカルディレクター、トヨタF1へ移籍

2001.05.11 自動車ニュース
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ミナルディのテクニカルディレクター、トヨタF1へ移籍(5/11)

独トヨタ・モータースポーツGmbH (TMG) は2001年5月7日、2002年からF1に参戦するトヨタF1チームのチーフデザイナーに、元ヨーロピアン・ミナルディのテクニカルディレクター、グスタフ・ブルナーが就任したと発表した。チームの技術責任者を突然引き抜かれたミナルディチームは、ブルナー、TMG両者に「契約違反だ」と抗議。裁判へ持ち込む可能性もあると強く反発している。

トヨタF1の総指揮をとるオベ・アンダーソンTMG代表は、ブルナーの移籍に関して、「我々は、グスタフがトヨタF1のデザインチームに参加してくれることを嬉しく思う」とコメント。「彼は20年以上に渡るF1経験がある。彼の技術力が我々のF1プロジェクトにもたらすものは大きい」と、新しいデザイナーへの期待を述べた。

「このニュースにはとても失望している」とは、ヨーロピアン・ミナルディのポール・スタッダート代表。スタッダートは8日に発表した抗議文の中で、ミナルディチームとブルナーは2003年1月1日まで契約が残っているとし、契約不履行を理由に、ブルナー、トヨタ両者を相手に裁判をおこすことも辞さないとコメントした。

そもそもこの騒動は、今月3日、それまでトヨタF1の技術面を仕切っていたアンドレア・デ・コルタンツが、急遽同プロジェクトを外れたことに端を発している。TMGの発表では、「お互いの合意により、コルタンツはTMGを離れた」となっているが、一部では、完璧主義で知られるコルタンツとTMGに何らかの意見の相違があったのではないか、とも噂される。

いずれにしても、これでTMGは新しい技術担当者を探さなければならなくなった。そこでTMGはブルナーを、やや強引とも思える方法で引き抜き、来年のF1参戦開始に向けて体制を立て直そうとした、と考えられる。

オーストリア人のブルナーは現在50歳。1978年にATSチームの一員としてF1キャリアをスタートし、以後、80年代前半はアロウズチーム、86-87年には名門フェラーリのチーフデザイナーを務めた。89-90年には、赤城明氏がオーナーだったレイトンハウスチームでテクニカルデザイナーを、93年にはフェラーリの研究開発を担当。98年に、ミナルディのテクニカルディレクターに就任、下位チームからの脱出に力を注いでいた。

(webCG 有吉)

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