【スペック】全長×全幅×全高=4978×1963×1435mm/ホイールベース=2959mm/車両重量=2253kg/駆動方式=RR/三相交流誘導モーター(416ps/5000-8600rpm、61.2kgm/0-5100rpm)(北米仕様車)

テスラ・モデルS シグネチャー パフォーマンス(RR/1AT)【海外試乗記】

「T」の時代はそこまで来ている 2012.08.17 試乗記 テスラ・モデルS シグネチャー パフォーマンス(RR/1AT)

米国の電気自動車メーカー・テスラの意欲作「モデルS」の納車が現地で始まった。本社工場のあるカリフォルニア州フリーモントで、そのステアリングを握る。

初のフルオリジナルモデル

テスラ・モーターズは、アメリカ・シリコンバレー発の電気自動車(EV)専門の自動車メーカーだ。「ロータス・エリーゼ」のプラットフォームを用いて開発された同社の第1弾「ロードスター」は、2008年の発売から4年目の今年、当初からの計画である2500台をほぼ完売した。日本ではまだ買えるが、アメリカではもう買えない。

ロードスターをほぼ売り切り、EVベンチャーとして世界でほぼ唯一の成功例といわれる同社が、この夏、第2弾「モデルS」のデリバリーを開始し、ベンチャーから本格的な自動車メーカーとしての道を歩み始めた。

いや、ベンチャーといっても金ならある。テスラ代表のイーロン・マスクは電子決済システム「PayPal」の創設者として大成功し、テスラ・モーターズのみならず、民間ロケット打ち上げ企業「スペースX」を創設するほどの、いわゆるIT長者だ。そのため、ロードスターは極めてまじめで完成度の高いEVであるにもかかわらず、テスラは金持ちによる謎の新興自動車メーカーという印象を払拭(ふっしょく)しきれないところがある。
最近まで日本でのPRも限られたものであったため、その認知度は「聞いたことはある」「エリーゼ使ってんでしょ」といった程度にとどまっている。

2シーターのピュアスポーツであるロードスターとは打って変わって、モデルSはハッチゲートを持つ5ドアのセダンだ。サイズはメルセデス・ベンツの「Sクラス」と同じくらいだと思ってもらえば分かりやすい。

ボディーサイズは全長×全幅×全高が4978×1963×1435mmで、ホイールベースは2959mmと、日本へ持ってくればかなり大きい。定員は5人。ただし、1500ドルのエクストラコストを支払えば、後ろ向きの子供用2座席をラゲッジルームに設置することもできる。いわば1台ですべてをこなすファミリーセダン(ハッチバックだが)といった趣が強い。後述するが、「1台で……」というのは、もちろん現時点でEVの弱点とされる航続距離を含めてのことだ。

カリフォルニア州フリーモントの工場からラインオフしたばかりの「テスラ・モデルS」
カリフォルニア州フリーモントの工場からラインオフしたばかりの「テスラ・モデルS」
フルサイズの5ドアハッチバックで、もちろんピュアEV。
フルサイズの5ドアハッチバックで、もちろんピュアEV。
テスラ初の「ロードスター」がほとんど手作りだったのに対し、第2弾の「モデルS」はクーカー製のロボットでライン生産される。オイルを使わないせいか、工場は非常にクリーンな印象。
テスラ初の「ロードスター」がほとんど手作りだったのに対し、第2弾の「モデルS」はクーカー製のロボットでライン生産される。オイルを使わないせいか、工場は非常にクリーンな印象。
「モデルS」のデリバリー開始記念セレモニー後、インタビューに答えるテスラのイーロン・マスクCEO。
「モデルS」のデリバリー開始記念セレモニー後、インタビューに答えるテスラのイーロン・マスクCEO。

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