ホンダ、燃料電池車用の水素製造実験を開始

2001.07.13 自動車ニュース
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ホンダ、燃料電池車用の水素製造実験を開始(7/13)

本田技研工業は、太陽光で発電し水から水素を作る「燃料電池車用 水素製造・供給ステーション」を、米カリフォルニア州のホンダR&Dアメリカズ・ロスアンゼルス研究所の敷地内に設置、2001年7月初めから実験を開始したと発表した。

再生可能な循環型エネルギー研究の一環とされるこの実験は、ホンダが次世代パワーソースと位置付ける「燃料電池」の燃料である水素を、「ステーション」(いわばガソリンスタンドならぬ、水素スタンド)で製造、供給するというもの。実験には、2001年2月に米国で、また同年7月から日本国内で公道テストを開始したホンダの燃料電池試作車「FCXシリーズ」が用いられる。

「水素製造・供給ステーション」は、5つの部分で構成される。すなわち、「太陽光エネルギーから発電する太陽電池」「太陽光エネルギーで発生する電力を効率よく利用する制御システム」「電気を使って水から水素を取り出す電解システム」「取り出した水素を高圧に圧縮(250気圧)するコンプレッサー」、そして「高圧水素を貯蔵するタンク」だ。

水から水素を取り出す「電解システム」に、水の使用量を抑えた「純水循環方式」を採用。加えて制御システムには、太陽光の強弱に応じて効率よく水素を製造できる技術を採り入れた。さらに、システムを小型化したほか、高効率化による損失エネルギーの低減などの工夫も施されたという。

太陽光エネルギー以外に、一般の商用電力を利用することも可能。太陽光エネルギーのみで発電した場合、ひとつのステーションで年間約7600リッター、商用電力と併用した場合は最大約3万6500リッター(1日あたり100リッター)の水素を製造できるという。
現在公道実験中の「FCX-V3」のタンク容量は100リッター、航続距離は180km。つまり、いちステーションにつき、最大1日1台分の燃料を製造できる計算だ。

(webCG 有吉)

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