トヨタF1「オフ中もテスト」発言に、他チーム抗議

2001.07.23 自動車ニュース
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トヨタF1「オフ中もテスト」発言に、他チーム抗議(7/23)

2002年に“F1サーカス”の仲間入りを果たすトヨタのF1チーム「パナソニック・トヨタ・レーシング」と、現役GPチームとの間で、ちょっとした揉め事が起きている。

国際自動車連盟(FIA)が定めるルールに「シーズン最終戦から12月初めまでは、テスト走行を禁止する」というのがある。潤沢な資金のあるトップチームは、テストを繰り返し行いマシン開発を進めてしまう。結果、チーム間のパフォーマンス差が拡大、いつも特定チームのマシンのみが活躍する状況に陥ってしまうためだ。

英国の自動車雑誌「Autocar」が伝えたところによると、この「テスト禁止ルール」に対し、トヨタF1を率いるオベ・アンダーソン・トヨタモータースポーツ(TMG)代表は、トヨタにとってデビューイヤー前となる2001年はこの範囲にあたらないとして、10月14日の最終戦 日本GP終了後もテストを行うと発表した。

この発言に、マクラーレンのマネージングディレクター、マーティン・ウィットマーシュは、「来シーズンからの参戦を認められた以上、トヨタも他のチームと同じような契約状況にある。だからこのルールもあてはまる」とコメント。ルールを守るべきとの声が、現在参戦中のチーム間で大きくなった。

いっぽうアンダーソン代表は、上記の理由のほか、FIAがトヨタの参戦にゴーサインを出したあと、このルールが決まったと指摘。やはり従う必要はないとした。

事態がどう転ぶかはまだ分からないが、来シーズンの最終的な参戦手続き締め切り日、11月15日までエントリーをギリギリ遅らせれば、それまでテストを行えるというオプションも残っている。

トヨタF1プロジェクトは、2001年を準備期間として、仏ポールリカールサーキットを中心に精力的にテストを実行中。しかし、今年5月には技術面を仕切っていたアンドレア・デ・コルタンツが突如チームを離脱。困ったTMGが「ヨーロピアン・ミナルディ」のテクニカルディレクター、グスタフ・ブルナーを(半ば強引に)引き抜いて、ライバルチームから批判をあびた。
最近では、アンダーソン代表が「トヨタは他チームから歓迎されていない...」とイジケ発言をはく始末。巨大な資金をバックに、必勝体制を築かんとするトヨタだが、新参者ゆえか、F1独特の「政治」にはまだ疎い。

(webCG 有吉)

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