フォーミュラニッポン、公式走行会が開かれる

2001.08.16 自動車ニュース

フォーミュラニッポン、公式走行会が開かれる

フォーミュラニッポンの第5回公式走行会が、2001年8月9、10日、山口県のセントラルパークMINEサーキットで行われ、10チーム17台が精力的なテストランをこなした。
2001年シーズンも6戦を終了し、4レースを残すのみとなった。今季最後となる公式走行会とあって、各チームとも新しい部品のテストや足回りのセッティングなど、データ集めに余念がなかった。

テストならではの風景、1コーナーでマシンの状態を見るMOONCRAFTの由良拓也監督。


■1勝を目指して
開幕前からチャンピオンの有力候補と目されながら、資金難で開幕戦を欠場せざるをえなかった、MOONCRAFTの道上 龍。シーズン前半こそノーポイントが続いたものの、第4戦富士から3戦連続で表彰台に上り、6戦終了時まで14点を獲得、ランキング3位にまであがってきた。のぼり調子のまま後半戦に突入したい道上は、ベストタイム1分15秒886を記録し、17台中9位のポジションをえた。
MOONCRAFTの由良拓也監督は、ピットを離れ1コーナーでマシンの挙動を確認。レースでは見られない、テストならではの光景だ。

第1ヘアピンでマシンの挙動を確認するためスクーターでやってきたPIAA NAKAJIMAの中嶋悟監督。


■チャンピオンチームの意地
2000年、高木虎之介を擁し、10戦9勝と圧倒的な強さを見せつけたPIAA NAKAJIMAだったが、高木が抜けた今シーズンは一転、なかなか結果を出せないでいる。
高木の代わりに加入した“優勝請負人”、イギリス人のラルフ・ファーマンは、第3戦MINEで2位についたものの、ランキング7位(9点)と冴えない。昨年同シリーズ初優勝を飾った松田次生も、8点獲得で8位。昨年の勢いがうそのようだ。
しかし今回の走行会では、ファーマンが1分15秒118をたたき出し、2番手につける好走をみせた。後半戦、チャンピオンチーム復活に期待がかかる。

ピットでの遅れは致命傷。タイヤ交換の練習を欠かさないPIAA NAKAJIMAのピットクルー。短時間で確実なタイヤ交換は定評がある。


■いい訳のできない年
今回、トップタイムを記録したのは、ARTAの脇阪寿一(写真一番上)。今シーズンを、「いい訳のできない年」と断言、どうしても結果が欲しい脇阪だが、つまらないミスなどがかさみ、完走率は5割、合計ポイント13点(4位)と振るわない。
そんな脇阪は、2日目午後のセッションの最後の1周で、1分15秒095を記録。17台中最速のラップタイムをたたき出した。
「今回の大きな収穫は、次戦富士の空力のテストが順調に進み、いい方向で終えられたこと。とにかく、ひとつ勝ちたい。チームのモチベーションも上がっているので大丈夫でしょう」。自信満々に語る脇阪にも、まだまだタイトル奪取の可能性はある。

■尻下がりと、尻上がり
前半4戦3勝と好調な滑り出しを見せた、5ZIGENの服部尚貴。第5戦鈴鹿から突然の不調に悩まされている。どこも悪いところが見つからないのにタイムが出ない、というから、タチが悪い。
この走行会では、服部尚貴とチームメイトのミハエル・クルムが、お互いマシンを交換して走行、セッティングを探っていた。
服部は「ひとつなんとかなったかな、という感じ。これからですね」とコメント。松本恵二監督は「中古タイヤでのタイムとしてはそこそこ出るのに、新品タイヤでタイムが上がらない」と、現在抱える問題を指摘した。クルム8番手、服部は14番手でテストを終えた。

いっぽう、服部に代わり中盤戦から好調なのが、excite IMPULの本山 哲。第3戦で今季初優勝、第5、6戦と連勝した本山は、ランキングトップの服部にわずか2点差と迫っている。
この走行会では、3位のタイムをマークしたものの、「思ったほどタイムを出すことができませんでした」とやや控えめなコメント。「他の車がこれだけハイレベルになってくると、そんなに余裕がありませんね」と、自らを引き締めるような言葉を残した。

フォーミュラニッポン第7戦は、9月1、2日、静岡県の富士スピードウェイで行われる。

(文・写真=KLM Photographics J)

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