ケン・ティレル逝く

2001.08.28 自動車ニュース

ケン・ティレル逝く

F1 BARホンダチームの前身「ティレル」の創始者ケン・ティレル氏が、2001年8月25日、英国サリー州の自宅で亡くなった。享年77歳。

サリー州で材木商を営んでいたティレル氏は、1960年代後半に仏「マトラ」でチーム運営に携わり、70年、自らの名を冠したチームを結成、F1に打って出た。天才的ドライバー、ジャッキー・スチュワートとコンビを組み、71年にドライバーズ/コンストラクターズ両タイトルを獲得、73年にはスチュワートが再度ドライバーズチャンピオンに輝いた。また6輪マシンをデビューさせ、サーキットをわかせたこともあった。

結成早々の黄金期から一転し、80年代は不遇の時代をむかえたが、89年、キラ星のごとくあらわれた新人ジャン・アレジをデビューさせ、再度注目を集めた。また日本と馴染みが深く、中嶋悟(90、91年)、片山右京(93-96年)、高木虎之介(98年)らも同チームに在籍。中嶋とティレルは、日本のCMにも登場した。また91年にはホンダ、93年から96年までヤマハエンジンを搭載した。

ティレル氏は、97年にチームを「ブリティッシュアメリカンタバコ」に売却。98年シーズンを最後に自らもGPから引退した。99年、癌を発病し、闘病生活を続けていたが、今年8月25日早朝、息を引き取った。

ともに栄光をわかちあったジャッキー・スチュワートは、「ケンは、父親のようなひとでした。様々なことを教えてくれて、コーチしてくれました。論争もしたし、また大いに笑ったものでした」と、かつてのチームボスとの思い出を語った。

ティレルチームは、1970年から98年の間に、418戦出場。優勝23回、ポールポジション14回、ファステストラップ20回を記録した。

「ケンおじさん」の名で親しまれた古き良きチームオーナーの冥福を祈りたい。

(webCG 有吉)

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