モータースポーツへのテロの影響
2001.09.14 自動車ニュースモータースポーツへのテロの影響
2001年9月11日に全世界を震撼させたアメリカ同時多発テロの影響が、モータースポーツ界にも波及している。
■イタリアGPは予定通り開催、アメリカGPは...?
FIA(国際自動車連盟)は9月12日、14日から始まるF1第15戦イタリアGPの開催を確認した。
しかし一方で、地元GPとなるフェラーリのルカ・モンテゼーモロ社長は、15日夜に予定していた、2年連続タイトル獲得記念パーティをキャンセルすると発表した。
モンテゼーモロ社長は、「フェラーリは、チャンピオンとしてモンザにやってきた。しかしそれは(多数の死者を出した同時多発テロの前には)何の意味ももたないだろう」と、パーティキャンセルの理由をコメントした。
また、ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハーは、13日夜に予定していたチャリティサッカーイベントを中止した。
F1関係者がもっとも注目しているのが、当地アメリカでの第16戦が開かれるか否かだ。FIAスポークスマンは、アメリカGP開催の明言を今のところ避けている。前出のモンテゼーモロ社長は、現段階でコメントするには時期尚早としながらも、「FIAの判断に従う」としている。
■CARTは続行、NASCARは調整中
アメリカをベースとする主なシリーズも、それぞれテロに関するコメントを発表した。
CARTの会長兼CEOのジョセフ・ハイツラー氏は12日に記者会見し、15日にドイツはラウズィッツリンクで開催されるヨーロッパ初のCART公式戦「ジャーマン500」を予定通り行うと発表した。アメリカ政府、ドイツのアメリカ大使館と調整を重ねた結果の結論というが、状況によっては必要な対処を講じるとしており、開催スケジュールがまだ予断を許さない状況であることがうかがえる。
アメリカ最大のモータースポーツシリーズ、NASCARは12日、公式サイト上で、16日のウィンストンカップレースを行うかどうか協議しており、近々に決定すると発表した。しかし日本時間の13日夜の時点では、まだ未定のままである。なおNASCAR 53年の歴史上、自然災害を除く理由でレースが中止されたことはない。
IRLシリーズは、16日にテキサスモータースピードウェイで行われる最終戦「シェビー500」の開催続行を決定した。
(webCG 有吉)
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