CART、ブラック優勝、ザナルディ重傷

2001.09.17 自動車ニュース

CART、ブラック優勝、ザナルディ重傷

CART第16戦決勝が、2001年9月15日、ドイツはラウズィッツリンクのユーロスピードウェイ(2.023マイル・トライオーヴァル)を154周して行われた。優勝はケニー・ブラック(ローラ/フォード)。ヨーロッパ初のCART公式戦で今季4勝目をあげた。しかし、9月11日にアメリカで起きたテロの余波に加え、レース終盤、2度チャンピオンに輝いたアレックス・ザナルディ(レイナード/ホンダ)が大クラッシュ、両足切断の重傷を負い、後味の悪さが残る1戦となってしまった。

レース終盤、トップを快走していたザナルディは、残り12周の時点で最後の給油ストップ。そのままリーダーとしてコースに復帰するかにみえたが、ピットアウト後に冷えたタイヤで突如バランスを崩し、スピン。コース上を180マイル(288km/h)以上で走行していたアレックス・タグリアーニのマシンに激突し、ザナルディのマシンはノーズが吹き飛んだ。
タグリアーニは比較的軽傷だったものの、ザナルディは状態が安定しつつも重傷と診断。ヘリコプターでベルリンの病院へ搬送され、3時間にわたる手術で両足を切断された。

その後レースは、コース上の破片やマシンの残骸を取り除くため、イエローフラッグによる徐行運転が続き、結局、そのまま終了。1位ブラック、2位マックス・パピスと、チームレイホールが1-2フィニッシュを決めた。

この結果、ブラックはチャンピオンシップポイント131点で首位を奪回、2位のジル・ド・フェランに11点の差をつけた。
しかし、勝者の顔に、嬉しさは感じられなかった。

「今日のマシンは、とてもいい調子だった」とはブラック。「しかし、レース後半に起きた事故はとても不幸なことだった。アメリカでテロに巻き込まれたひとびと、そしてアレッサンドロ(ザナルディ)にもお見舞いを申し上げたい」。

3位にはパトリック・カーペンティア(レイナード/フォード)が入賞。以下、4位マイケル・アンドレッティ(レイナード/ホンダ)、5位オリオル・セルビア(ローラ/フォード)、そして6位には高木虎之介(レイナード/トヨタ)が入り、日本人最高位タイを記録した。なお、中野信治(レイナード/ホンダ)は142周でリタイアした。

次戦は9月22日、イギリスに新設されたロッキンガムモータースピードウェイで行われる「ロッキンガム500」だ。

(webCG 有吉)

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