プジョー「307」デビュー!

2001.09.27 自動車ニュース

プジョー「307」デビュー!

プジョージャポンは、「306」の後継モデルとなる新型「307」を、2001年10月6日に発売する。

■目指すは“ゴルフ・キラー”

新型「307」は、2000年9月のパリサロンで披露されたコンセプトカー「プロメテ」をオリジンとする。「2ボックス・モノスペース」とプジョーが呼ぶモデル、斬新なフォルムを纏ったボディは、306より大型化、広い室内空間がウリだ。強豪フォルクスワーゲン「ゴルフ」やフォード「フォーカス」らの属する「M1セグメント(プレミアムハッチバック)」に投入された、プジョー期待のニューモデルである。

「会場にはすごい人数が集まっていました!」。9月26日に行われた新車発表会に出席したwebCGわたなべ記者の言葉は、日本においても「307」が高い注目を集めていることあらわしている。94年の国内導入以来、2001年7月まで累計2万6000台を販売した中核モデル「306」。その後継たる307の輸入開始は、総体的な数はともかく、前年同月比の販売記録を更新し続けているプジョージャポンにとって、さらなる飛躍のチャンスなのだ。 目標とする年販台数は、6000台以上。2000年度に初めて全ラインナップで1万台を突破したプジョージャポンの、気合の入れようがうかがえる。

今回導入されるのは、2リッター直4ユニットを積む3/5ドアの2種類。それぞれに5段MT、4段ATを用意し、トリムレベルによって全8グレードで展開される。すべて右ハンドル仕様だ。
価格は、最量販グレードと目される5ドア/AT「XSi」を249.0万円に設定。同じ2リッターユニットを搭載するゴルフCLiは257.0万円だから、価格での競争力は十分あるといえる。

なおカブリオレとブレーク(ワゴン)は、当面306のそれが生産、販売されるという。

■大きく広く、背高く

プジョーが「革新的なフォルム」と謳うエクステリアは、短くなったフロントノーズにツリ目のランプ、そして寝かせ気味にマウントされた、面積1.46平方メートルのフロントウィンドウを特徴とする。どことなく(というかかなり?)シビックに似ている。

プラットフォームは、PSAプジョー・シトロエングループが新しく開発したもの。ボディサイズは、全長×全幅×全高=4210×1760×1530mm、ホイールベースは2610mm。306と較べ、全長で180mm、全幅で65mm大型化。全高においては「ミニバン並に高められ」(プレスリリース)140mmプラスされた。ホイールベースは30mm増となる。
ボディはひとまわり大きくなったが、取り回しのしやすさの目安「最小回転半径」は、逆に10mm短縮され、5.35mとなった。
なお、最大のライバルとなるであろうVWゴルフは、全長×全幅×全高=4155×1735×1455mm、ホイールベースは2515mmである。

広さがジマンの室内は、大きく傾斜したフロントウィンドウと高いルーフラインが、開放感を演出。全高を増したため、着座位置が高くなり、視界もよくなったという。室内高は1019mm、ヒップポイントから天井までは955mmで、「ヘッドルームもたっぷり取ることができました」(広報資料)。
またフロントウィンドウ基部からリアウィンドウまでは3.0m、後席のレッグルームは、最大410mmまで確保される。

ラゲッジスペースは、通常で341リッター、2:1で分割可能な後席を畳むと、最大1328リッターの容量が作り出せる。ちなみにゴルフは、通常330リッター、最大1184リッターというから、数字の上では307に軍配が上がる。

■エンジンは2リッター直4のみ

本国では3種類(1.6リッター、2リッター、2リッターディーゼル)用意されるエンジン。日本には、アルミ製の2リッター直4のみが導入される。最高出力は137ps/6000rpm、最大トルクは19.4kgm/4100rpm。306と較べ、パワーは5psアップして、トルクは0.7kgm太くなった。

組み合わされるトランスミッションは、5段MTと、学習モード付きの電子制御4段ATの2種類。ATは、走行状態に合わせて「ノーマル」「スポーツ」「スノー」が選べるほか、シフターを上下しマニュアル操作できる「ティプトロニック」が備わる。

サスペンションは、フロントに306同様マクファーソンストラットを採用。いっぽうリアは、本国でのライバル、ルノー・クリオ(邦名ルーテシア)にならって(?)これまでのトレーリングアームから、トーションビームに変更された。スプリングも、トーションバーから一般的なコイルとなった。

ブレーキは、フロントがベンチレーテッドディスク、リアはソリッドディスク。ABSとEBD(電子制御制動力分配機能)、緊急時などに踏力の不足を補うブレーキアシストが全車に標準で備わる。

307には、「マルチプレックス(多重通信機能)」と呼ばれる電子制御機能が採用された。車両に備わる様々な機能(ラジオ、エアバッグやトランスミッションなど)の統合制御システムで、これにより、急制動時におけるハザードランプの自動点滅や、オートヘッドライト、夜間エンジンを切ってから45秒間点灯し、周囲の明るさを確保する「フォローミーホーム」機能などが可能となった。

■価格は232.0万円から

グレードは、コンフォートモデルたる「XT」、スポーティな「XS」、そしてレザーシートなどを奢った上級「XSi」の3タイプ、全8種類で構成される。
価格は、最廉価となる「XS 3ドア(5MT)」の232.0万円から、最上級「XSi 5ドア(4AT)」の274.0万円まで。

プジョー期待のハッチモデル「307」の今後に注目したい。

(webCG 有吉)

 
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