【スペック】全長×全幅×全高=4820×1945×1410mm/ホイールベース=2745mm/車重=2295kg/駆動方式=4WD/4リッターV8DOHC32バルブターボ(507ps/6000rpm、67.3kgm/1700rpm)/価格=2166万円(テスト車=2471万2100円)

ベントレー・コンチネンタルGT V8(4WD/8AT)【試乗記】

V8こそベントレーと言おう 2012.08.07 試乗記 ベントレー・コンチネンタルGT V8(4WD/8AT)
……2471万2100円

4リッターV8エンジン搭載の「コンチネンタルGT」が上陸。W12シリーズで培われた世界は、V8モデルにどう受け継がれたのか。箱根で試した。

開会式で何を見たか

初夏の箱根で新しい「コンチネンタルGT」に乗った翌々日の未明。テレビの前で最初はポカンと口を開け、そのうち“らしいんじゃないかな”と、無理して自分を納得させた。そう、ロンドンオリンピック開会式のオープニングショーのことだ。

英国にまつわることは、知れば知るほど底が見えないというか、一筋縄ではいかない印象を抱いていたけれど、それにしたってオリンピックの開会式といえば、国威発揚のために派手で大げさに元気良く押し出すか、あるいは平和と平等と人間の絆のようなテーマで一般受けを狙う“公の”舞台と捉えるのが、まあ定石だろう。

にもかかわらず、グラストンベリーの丘に始まって、産業革命から階級社会、保険制度をネタにしたミュージカル仕立ての出し物から、パンクロックや007にミスター・ビーンまで、自分たちの国と民族の来し方をドタバタ劇のように詰め込んであれほどあからさまに見せるなんて。しかも、即位60年を迎えた女王陛下をはじめ、世界中から集まったお歴々の目の前で。

だいたい観客や世界の人々はどのように見て、どの程度内容を理解していたのだろうか。もちろん私にも意味不明なものはたくさんあった。「湖水地方をめぐるイギリス7日間」の旅に行き、本場のアフタヌーンティーを味わってからじゃないと死ぬ訳にはいかないわ、と前々から言っている叔母さんにどう説明したらいいかと考えると、実に気が重い。

自らをも笑い飛ばせる成熟した文化の余裕なのか、単なるあまのじゃくなのかはしれないが、英国を単純な言葉で言い表せないことだけはあらためて感じた。あるいはそれこそ狙いだったのかもしれない。もし東京で次の次のオリンピックを開催する事になっても、あんな脚本が許されないことは確かである。

赤いエンブレム「レッドレーベル」はV8シリーズの証し。
ベントレー・コンチネンタルGT V8(4WD/8AT)【短評】
テスト車のインテリアカラーは「ベルーガ」(黒)と「リネン」(ベージュ)のツートン。インパネ表面には“きさげ”加工が施されたアルミパネルが貼られる。
ベントレー・コンチネンタルGT V8(4WD/8AT)【短評】
メーターは左が回転計で、右が速度計。340km/hまで刻まれる。
ベントレー・コンチネンタルGT V8(4WD/8AT)【短評】
V8のテールパイプは8の字型となる。W12は楕円(だえん)形。
ベントレー・コンチネンタルGT V8(4WD/8AT)【短評】

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