ホンダ、新衝突安全技術を発表

1998.08.26 自動車ニュース
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ホンダ、新衝突安全技術を発表(8/26)

本田技研工業は8月25日、軽/小型車用の新衝突安全ボディや新型エアバッグなどの新しい安全技術を発表した。この技術は秋以降に登場する車に順次採用されてゆくという。

軽/小型車用衝突安全ボディは、ボディ前部の衝撃吸収構造を「圧壊」「屈曲」「堅牢」の3つの段階に分けて設計。衝突時に、まず車体に衝撃Gが発生し、ややおくれて乗員に衝撃Gが発生する「ズレ」に注目し、この対策として、まず最先端部をつぶれやすくして高い衝撃Gをすばやく受け止め、車体Gと乗員G発生のズレを減らす。次の部分ではサイドフレームが一気に折れ曲がることで車体Gを拡散させ、乗員Gの増大も抑制。そして最後に堅牢なキャビンによって衝突エネルギーを吸収するというもの。ホンダはこの「Gコントロール」技術によって、国内安全基準をクリアするとともに北米NCAP 方式で4ツ星レベルを実現したとしている。

エアバッグについては、展開時の加害性を低減した「I(インテリジェント)SRSフロント/サイドエアバッグ」を発表。これはエアバッグが開くことで発生する子供などの事故を減らすために、低速ではエアバッグの作動をオフにしたり、エアバッグが膨らむ速度をゆっくりにさせるなどの制御を施したものだ。またサイドエアバッグについては助手席に乗員の姿勢センサーを設け、子供が寝こんでドアにもたれている時など、乗員が危険な姿勢を取っている時は作動をオフするなどの制御を行っている。

歩行者事故の損傷低減については、ホンダはまず専用の歩行者ダミーを開発。これを用いた研究によって、フェンダー、ボンネット、ダッシュボードなどを衝撃吸収タイプに変更、頭部の損傷率を低減させたという。これらの技術の採用により、歩行者の事故死者は約9パーセント削減できるとホンダでは試算している。

発表会場にはこの新衝突安全ボディでクラッシュテストを行った車両が展示してあったけれど、台の上に据えられていて、かんじんの室内の変形具合が見られなかった。「世界最高水準のテストをクリアした」と豪語するんなら、せめてドアぐらい開けておいてほしかった。
(Web CG=スヤマ)

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