【スペック】全長×全幅×全高=4480×1745×1490mm/ホイールベース=2700mm/車重=1400kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(99ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpm)+交流同期電動機(82ps、21.1kgm)/価格=334万円(テスト車=343万3555円)

トヨタ・プリウス G “ツーリングセレクション・レザーパッケージ”(FF/CVT)【試乗記】

洗練された定番 2012.08.06 試乗記 トヨタ・プリウス G “ツーリングセレクション・レザーパッケージ”(FF/CVT)
……343万3555円

マイナーチェンジしてはや7カ月あまり。補助金と減税の追い風を受けて、月3万台ペースで売れている日本の大定番カー「プリウス」にあらめて乗ってみた。

「ハイブリッド車が人気」なのではない

ちょこっと都内を走っただけで、「プリウス」というのは、実はこんなにたくさん走っているクルマだったんだと、あらためて感心してしまった。

今回、プリウスに試乗するに当たり、かなり意識して探すようにしていたら、気がつけば視界に2台、いや3台入っていたなんてことすらあった。いったいどれくらいの台数が売れると、これだけ頻繁に見かけるようになるのだろうか。

今回試乗したマイナーチェンジモデルが発売されたのは2011年12月19日(エコカー補助金の対象日初日の前日だ)。翌2012年1月から同年6月までの販売台数を調べてみれば、約18万1000台と、実に月販3万台ペースで売れていたのだった。

過去数年を振り返ってみれば、2011年は約25万2000台(月販2万1000台)、2010年は約31万5000台(同2万6000台)と、バブル期のカローラに匹敵する勢いで売れていた。どおりで見かけるわけだ。

エコカー補助金とエコカー減税で、未曾有(みぞう)の上昇気流に乗るハイブリッド車――そうまとめれば、読み物としてはまとまりがいいかもしれない。しかし、コトはそれほど単純でもない。“プリウスキラー”の鳴り物入りで登場した「ホンダ・インサイト」も、同じトヨタの「SAI」にしても、販売ランキングのベスト20位にすら入っていない。ハイブリッド車の中にも、はっきりとした「勝ち負け」がついてしまっているのだ。

まずはハイブリッド車として高い基本性能を備えること、そして税金や補助金の面で後押ししてもらえるかどうかが、販売上の勝敗を決める大事な要因であることにちがいはない。しかし、プリウスが一人勝ちしている状況を見るにつけ、ハイブリッド車とて「ブランド」の有無がビジネスの勝敗を決めるフェーズに入っていることに気づかされる。つまり消費者は、ハイブリッド車を買っているのではなく、プリウスを買っているのである。

ざっと見たところ、従来と変わらぬ「プリウス」マイナーチェンジモデルのインパネだが……。
ざっと見たところ、従来と変わらぬ「プリウス」マイナーチェンジモデルのインパネだが……。
シフトセレクターまわりのパネルの塗装が、質感の向上を目的として「高輝度シルバー」と呼ばれるものに。
シフトセレクターまわりのパネルの塗装が、質感の向上を目的として「高輝度シルバー」と呼ばれるものに。
センターコンソールのカップフォルダーがオープン収納型になった。
センターコンソールのカップフォルダーがオープン収納型になった。
また、車両接近通報装置が全車標準装備となった。初期設定はオン。スイッチでカットオフが可能。
また、車両接近通報装置が全車標準装備となった。初期設定はオン。スイッチでカットオフが可能。

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