ホンダ、斬新な交通システムを提案

1998.09.11 自動車ニュース
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ホンダ、斬新な交通システムを提案(9/11)

本田技研工業は「近未来型地域交通システムICVS」に関する技術を発表した。これは低公害車を共同利用する地域交通システムだ。

「近未来型地域交通システムICVS(インテリジェントコミュニティビークルシステム)」はそもそもホンダが1994年秋に発表した構想で、小型電気自動車や電動アシスト自転車などを相互で利用するというものだ。

ホンダではツインリンクもてぎ敷地内において1998年8月からこの「ICVS」の実験試乗を行っている。加えて今回10月5日より新開発の専用車両「ICVSステップデッキ」と「ICVSシティパル」を追加。さらにその車両を集中管制する中央管制センターと専用ポートを設置して、現実の利用状況に即した運用を開始するという。

「ICVS」の利用者には会員登録をするとIDカードが発行され、それが車両のキーがわりとなる。車両の貸出しと返却はそれぞれの地域社会に「ポート」というパーキングを設け、そこで行う。車両の借り出し、返却は移動先のポートでも行える。このシステムの利点についてホンダでは、「自家用車や公共交通機関と組み合わせることで(車両の)利便性を損なうことなく車による環境への影響の軽減と駐車スペースや渋滞などの交通問題の解消」をはかれるとしている。

荒唐無稽の未来の話と思えるかもしれないが、発表会の席上でホンダの担当者が話してくれたところによると、すでに「ICVS」を含めての街づくり、というテーマで同社に打診してきた自治体がいくつもあるそうだ。「自動車は所有するもの」という我われの意識が変わればコトはスムーズに進んでいくような気がする。個人的な感想としては、これが実現するころには、誰もが抵抗なく乗れるカタチになっていてほしい。(Web CG=尾沢)

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