フォルクスワーゲン・ポロGTIに乗る

1998.09.24 自動車ニュース
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フォルクスワーゲン・ポロGTIに乗る(9/24)

限りなくオリオジナルのゴルフGTIに近いたたずまいと性格をもったクルマが誕生した。ポロGTIである。

1975年のゴルフGTIは若者の垂涎の的であった。当時はユーノス・ロードスターのような安価なスポーツカーが無い時代だったせいもあるが、小さなボディに110馬力のエンジンを搭載したこのスーパーミニは、消費者に歓迎されたばかりか、世界中のメーカーに影響を与え、多くのコピー商品を生んだ。それから4半世紀経った今、ゴルフGTIに最も近いクルマが誕生した、「ポロGTI」である。

ポロのラインナップに新たに設定された「ポロGTI」は全長3.7メートル、自重1036kgのボディに、120馬力/6200rpmの最高出力と148Nm(15.1kgm)/3400rpmの最大トルクを持つ新開発の1.6リッター4気筒16バルブエンジンを搭載。最高速200km/h、0-100km/hは9.1秒の性能を発揮する。

ゴルフGTIのように、この「ポロGTI」にもスポーティな内容を暗示させるような専用装備が与えられている。フロントには大型のスカートが装備され、リアのランプにはスモークがかけられている。15インチホイールはBBS製で、前後ともに195/45R15サイズのタイヤが組み合わせられる。このメッシュホイールの奥には真っ赤に塗られたブレーキキャリパーがのぞく。これはけっしておおげさなダミーではなく、ディスクブレーキは前256mm、後226mmと大型化されている。インテリアでは赤いステッチの入ったステアリングホイール、セミバケットシートなどがスポーティムードを演出している。

大排気量車に慣れてしまっているドライバーには物足りないかも知れないけれども、ポロGTIのダッシュ力はなかなかで、パッセンジャーは背中でそのガンバリを感じることができる。固めにセットされたサスペンションは直進安定性にすぐれるうえ、コーナリングでのロールをしっかり抑える。アウトバーンあるいはカントリーロードではキビキビ感を感じさせてくれることに加え、運転して安全なクルマというイメージをドライバーに与える。

「ポロGTI」で街中を走ってもレース専用の異端児を連れてきたとは誰も思わない。だからスポーツライクなファーストカーを狙う若者、あるいは奥様も乗れるオシャレでスポーティなセカンドカーを探している人たちにはピッタリである。しかし問題は価格で、ドイツでは3万1900マルク(約255万円)と高価だ。しかも3000台の限定生産である。日本へ導入されるかどうかはまだ決定されていない。
(リポート=木村 宏)

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