メルセデス、初の小型FF車「A160」発売

1998.09.25 自動車ニュース
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メルセデス、初の小型FF車「A160」発売(9/25)

メルセデスベンツ日本は同社にとって初の小型ハッチバック「A160」を9月24日より発売した。価格は265.0万円。

「メルセデスベンツA160」は1997年にヨーロッパで発売されたモデルで、メルセデスがコンパクトなハッチバックを作ったということで発表時には大いに注目を集めた。ユニークなのはパッケージングで、3.6mという短い全長に対して1.72mの全幅と1.57mの全高という「ショートアンドトール」スタイルをもつ。さらに衝突時に有利という床下を高くした「サンドイッチ構造」のボディも、メルセデスが大いに喧伝するところである。

日本に導入される「メルセデスベンツA160」のエンジンは1598cc直列4気筒SOHCで、102ps/5250rpmの最高出力と、15.3kgm/4000rpmの最大トルクを発生する。トランスミッションは電子制御5段オートマチックだ。

2425mmのホイールベースをもつシャシーには5名ぶんのシートが置かれる。このシートは折りたためることに加え個別に取り外し可能で、使い勝手に応じて車内スペースがアレンジが出来ることも「A160」のセリングポイントとなっている。

標準装備は、ブレーキアシスト付ABS、例の横転事故で急きょ標準装備された「エレクトロニックスタビリティプログラム」、前席左右エアバッグ、前席サイドエアバッグ、リモコン式集中ドアロック、ワンタッチパワーウィンドウ、電動調整・可倒式ドアミラー、メタリックペイント、アルミホイール、エアコン、前席プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルト、チャイルトセイフティシートセンサー、革巻ステアリングホイールなどだ。「ラメラールーフ」と呼ばれるサンルーフとインテグレーテッドチャイルドセイフティシートはオプション。

大きいんだか、小ちゃいんだか、カッコいいんだか、悪いんだか、よく分からない不思議なクルマだ。実用性を考えた場合、気になるのは室内がかなり窮屈だということだ。理由は簡単で、床が高いからである。なぜ床が高いか。バッテリーをたくさん入れられるようにである。メルセデスはAクラスでもってカリフォルニアの ZEV(ゼロエミッションビークル=排ガスゼロ車)規制をクリアするという狙いがあるようだ。これは大手自動車会社の総販売台数のうち2パーセントをZEVにしなくてはならないと罰金を課すというのもので、カリフォルニア州で2003年から施行されることになっている。米国で販売を伸ばすためにはZEVがどうしても必要というわけで、メルセデスはAクラスをベースに代替燃料車を開発するとみられている。というわけで環境にいいZEVなら窮屈さを我慢する理由にもなるのだが......。(Web CG=オガワ)

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