日本GPはハッキネン優勝(やや遅し)

1998.11.05 自動車ニュース
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日本GPはハッキネン優勝(やや遅し)(11/5)

11月1日、F1最終戦日本GPが鈴鹿サーキットにて開かれた。ミカ・ハッキネンが優勝し、初タイトルを獲得した。

天気は快晴。少し汗ばむぐらいの陽気に恵まれたこの日、14万8000人がサーキットに詰めかけた。1994年をピークに減少傾向にあった観客動員数であるが、今年は昨年に比べ決勝日で8000人増を記録。ハッキネン対シューマッハのタイトル決定戦ということ、また9000円の低価格チケットの発売などがその理由と考えられる。

観客の年齢層は20代、30代と比較的若い世代が中心。F1グッズを身にまとい旗をふる熱心なファンから、デートで来たカップル、家族連れなどでサーキットは賑わいを見せていた。中でも目立ったのがチャンピオンのかかった2人のドライバーのファンだった。

数の上で最も多く目についたのはフェラーリ・レッドのウェアを着込んだシューマッハ・ファン。男性ファンが多く、女性の黄色い声が聞こえてくるハッキネン・ファンに比べると落ち着いた印象を受ける。熱狂的なフェラーリ・ファンを「ティフォシ」と呼ぶが、熱狂度の点ではライバルのハッキネン・ファンが上回っていたようだ。

ハッキネン・ファンは、フィンランドからはるばるやってきた「本場」の応援団に日本のファンが加わり、レース前からグランドスタンド裏で一際目立つ応援を繰り広げていた。その甘いマスクから、ファンは若い女性が多い。フィンランド国歌を高らかにうたう北欧からの来訪者は「ハッキネン応援歌」なる歌を日本のファンに伝授していた。

レースはハッキネンが優勝して、1982年ケケ・ロズベルク以来2人目のフィンランド人チャンピオンの誕生となった。F1参戦8年目でようやくつかんだ栄冠にわくハッキネン・ファンは、レース終了後いつまでもサーキットに残りビールで祝杯をあげていた。

リタイアに終わったシューマッハの応援団。こちらは対照的に暗い面持ちだった。これでシューマッハは3年連続でタイトルを逃したことになる。家路につくファンは「来年こそ」と今年も思っていたに違いない。

観客の減少に「F1離れ」が懸念されていた最近の鈴鹿日本GP。今年は観客の数からすると持ち直した感があるが、これはハッキネン対シューマッハのタイトル争いによるところが大きい。両者のファンには勢いが見られたが、他の、特に日本人ドライバーの応援があまり目立たなかった。日本人とF1を強く結びつけるには日本人ドライバーの活躍が必要不可欠。シューマッハ兄弟で盛り上がっているドイツがその良い例ではないだろうか。

ハッキネン初タイトル獲得のニュースはメルセデスベンツホームページでも見ることが出来る。(Web CG 有吉)

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