クサラVTSはかなり速い

1998.11.13 自動車ニュース
 
 
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クサラVTSはかなり速い(11/13)

新西武自動車販売が11月9日に発売した「シトロエンクサラ」の高性能モデル「VTS」に試乗した。やっぱりマニュアルはイイ。

「シトロエンクサラVTS」はクサラシリーズにおけるホッテストバージョンで、全長x全幅x全高=4165x1710x1365の2ドアボディに、165psの2リッター4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載している。トランスミッションはラインナップ中ゆいいつの5段マニュアルで、本革シートもおごられて価格は299.0万円となっている。

「クサラVTS」はわかりやすいクルマだ。このクラスの欧州車によくあるように、「このクルマは速いんだ!」ということを大きなエンジン音と堅い乗り心地で直截的に表現している。革のシートは一見豪華快適風だが、じつはクッションが固く(最初からバケットシートにしてくれたほうがどんなに嬉しいか)、「VTS」が全身でスポーティさを強調していることがわかる。くどいくらいに。

乗ってみると、勇ましい吸気音はともかく、回転がスムーズにレッドゾーンまで上がっていくのに胸が躍る。走行距離が1000km台のせいかやや固めのギアを入れてクラッチをつなぎ、ガスペダルを踏んだときの加速感は爽快だ。19.7kgmの最大トルクを5500rpmで発生するエンジンは、実際は低中回転域から十分なトルクを出すので、ふつうに走るのもラクだ。クルマ好きだったら、楽しい!と思うのは確実だ。

街中では路面からの突き上げを少なからず感じるが、高速に入ると乗り心地はフラットになる。このへんの味つけは上手だし、高速域でも風切り音が少なく、「VTS」の完成度の高さをうかがわせる。ハンドリングもニュートラルで、僕はエグザンティアのインフォメーションのないステアリングフィールより、「クサラ」のほうが好ましい。考えてみると、このクラスのドイツ車で、同じような感覚を味わわせてくれるMT車は、もはやわが国には輸入されていない。

3ドアボディはリアに軽くノッチがついているので一見してクーペのようだが、じつはハッチバック。ラゲッジルームは驚くほど広くないが、そのぶん後部座席におとな2人がちゃんと座っていられる。問題はペダルレイアウトで、クラッチペダルが中央に寄りすぎている点が気になる。もっともしばらく走っていたら慣れたので、自分のクルマにすれば気にならなくなるだろう。

ライバルはというと、プジョー306S16やアルファロメオ145がすぐに思い浮かぶ。「走りの2リッター」として比較した場合、全方位的に完成度の高い「クサラVTS」に僕は軍配をあげたい。価格をもうすこし安くしてほしいのと、スペシャルなクルマなんだという演出が室内外に盛り込んでほしい、というのが望みである。(Web CG オガワ)

クサラVTSは、かつてのCXターボやBXスポール以来、ひさびさに胸のすくような痛快さを味あわせてくれるスポール・シトロエンでありました。かなりガチガチのサスペンションも、走行距離が伸びて当たりがついてくれば、シトロエンらしいしなやかさが増してくるだろうと思われた。スポーツ指向の武闘派シトロエニストには福音のようなクルマだといえるでしょう。ちなみに燃費は、最悪でリッター8.4km、最高でリッター11km。もっとも、かなり飛ばしたので、おとなしく走ればもう少しよくなると思うけれど。(Web CG スヤマ)

 
 

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