試乗をオススメしたい「プジョー406」

1998.12.17 自動車ニュース
 
 
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試乗をオススメしたい「プジョー406」(12/17)

インチケーププジョージャパンが発売した「プジョー406ブレーク2.0」に試乗した。新型ATを搭載するなど、今回変更された点が多い。329.0万円だ。

「プジョー406ブレーク」 はプジョーがアッパーミドルクラスに位置づけるワゴンで、日本には2リッター版と3リッターV6版の2モデルが輸入されている。今回箱根で試乗した「ブレーク2.0」は132psの4気筒DOHCエンジンを、全長x全幅x全高=4720x1770x1510mmという大ぶりなボディに搭載している。この秋に一部変更が加えられ、オートマチックギアボックスが学習機能付きの新型になったことをはじめ、オートエアコン、雨滴感知式オートワイパー、フォグランプを標準装備するなどした。

個人的な感想を言わせてもらうと、僕にはどうも最近のプジョーのスタイリングが好きになれない。ドイツ車になりそこねて個性を失った無国籍車というイメージが少なからずあり、インテリアの無機的な造形といい、フランスで比較するならシトロエンやルノーのような雰囲気がないのが残念なのだ。だから「406ブレーク2.0」に乗りこんだときも期待薄だった。すでに何度も乗ったことがあるし。しかし、5kmほど走っただけで僕はなんと、マイナーチェンジを受けた「406ブレーク」がいっぺんに好きになってしまった。

「406ブレーク2.0」のエンジンはエグザンティアとも共通の16バルブユニットなのだが高回転型ではないので、自動車好きには少々もの足りない。でもそのいっぽうで低中回転域で力強いトルクを味わうことが出来る。しかも、ドライバーの学習パターンを記憶する「AL4」という新世代のオートマチックギアボックスは、トルクバンドの最も厚い部分に運転者を「乗せて」くれるので、ガスペダルをちょっと踏みこんだだけで、クルマがすぐに加速に移る、そのイイ感じを味わうことが出来るのだ。このギアボックスは2リッター以下の乗用車のために開発されたもので、この秋にマイナーチェンジを受けたシトロエンエグザンティアや新型ルノールーテシアにも搭載されている。

もうひとつ、「406ブレーク2.0」の魅力が感じられるのが、ワインディングロードを走ったときだ。ふつうの道でも「落ち着いた」と表現したくなるぐらい、丹念にチューニングされたサスペンションのよさを味わうことが出来るが、加えてワインディングロードではハンドリングのよさが際立ってくる。感じはとても素直で、速い速度でコーナーを曲がっているときでも、ドライバーは路面のうねりやタイヤの状況を冷静に感じとることが出来る。荷室の大きな「406ブレーク2.0」は相当な積載量を誇るクルマだが、スポーティなドライビングをしてもじゅうぶん楽しい、というセッティングには感心する。ただブレーキは右ハンドル化がわざわいしているのか、フィールなどがいまひとつなのが惜しい。

というわけで僕は「406」に対する認識を新たにしました。もしなんでも買ってくれるという大金持のサンタクロースがおとなの僕のところにも来てくれるというなら、クリスマスのプレゼントにはこのクルマが欲しい、といまは願っている(笑)。いずれにしても、いちど試乗してみることをオススメします。(Web CG オガワ)

 
 

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