ちょっとめずらしい自動車ショー開催

1998.12.22 自動車ニュース
981222_039.gif

ちょっとめずらしい自動車ショー開催(12/22)

「ハイウェイメンテナンスショー98」が12月17日と18日の2日間、東京ビッグサイトで開催された。高速道路で使われる看板や作業車の最先端技術を紹介した、なかなか興味ぶかいショーである。

今年で5回目を迎えた「ハイウェイメンテナンスショー」は、高速道路管理技術センターの主催によるものだ。展示内容は、「安全性の向上」「作業環境の改善」並びに「作業の効率化」を目的に最先端技術を活用して作られた機器や車両が中心となっている。一般にはあまりなじみのないショーだが、年々規模が大きくなっているという。

会場の中は、やはり黄色と白のストライプの作業車や機械が目立った。パーキングエリアのゴミを自動的に回収するトラック、高速道路上にはりだした木の枝をロボットアームで剪定するベンツウニモグなどのヘビーデューティのものから、軽自動車の荷台に載せられそうなロボットを使ってのパイロン設置マシンやそれを回収するマシンもあった。

なかでも僕が一番興味を持ったのが、松下電工の燃料電池による発電機だ。道路工事の騒音のうち、照明などに使われる発電機のエンジン音はとくに大きいのだが、これは違う。1メートル内での騒音レベルは48dBで、これは夜の住宅街の音と同じぐらいという。おまけに、従来のものと比べ、窒素酸化物(Nox)の排出量が1万分の1以下、一酸化炭素(CO)は50分の1以下、という環境適合性の高さも売り物だ。

「燃料電池発電機」は燃料に家庭用のカセットボンベを 2 本使う。ボンベのブタンガスと水蒸気が水素を作り、その水素と酸素が電気的に反応して発電するというのが仕組みなのだ。燃料電池自動車での実用化は2000年以降になりそうだが、発電機では実用化が始まっているのも興味ぶかかった。

円すいのパイロン一つでも作業者の安全性と労働の軽減を考慮して、取っ手を付けたものがあった。実際に現場で作業をしている人が見て、「こりゃ楽だ」と感想を述べていた。 現場の発想から生まれたものは細かいものでも興味ぶかい。特殊な用途に使われる車両は、自動車好きにとって興味が尽きないものだ。いちど足を運んでみることをお勧めする。(報告 松本英雄)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。