日産、5ナンバー後輪駆動の新型「シルビア」発売

1999.01.20 自動車ニュース
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日産、5ナンバー後輪駆動の新型「シルビア」発売(1/20)

日産自動車では「シルビア」をフルモデルチェンジし、1月19日より発売した。最大の特徴は5ナンバーサイズのボディに後輪駆動のドライブトレイン、という組み合わせだ。

今回で7代目にあたる新型「日産シルビア」はスポーティなドライビングを主眼に開発されたクーペだ。エンジンは2リッター直列4気筒DOHCで、165馬力(MT)を発生するノンターボのSR20DEと、250馬力(同)のターボ付SR20DETの2本立てとなっている。とくにインタークーラー付ターボチャージャーを装着したSR20DETは、各部の見直しによって従来より30psアップ(MT)している。さらに新開発の6段マニュアルギアボックスが組み合わせられている。

運動性能の向上は新型「シルビア」における重要なテーマで、前マクファーソン・ストラット、後ろマルチリンクのサスペンションは取り付け部の剛性向上に加え、ジオメトリーの見直しなどがほどこされている。同時にボディ剛性もあげられ、軽快な走行性能の実現が謳われている。とりわけ16インチタイヤ装着車には「スポーツチューンドボディ」が、6MT車および「ハンドリングパッケージ」装着車にはヘリカルLSDが搭載されるなど、仕様に応じて手が入れられている。

新型「シルビア」におけるもうひとつの特徴はコンパクトな外寸だ。従来型S14と同じ2525ミリのホイールベースに載せられた2ドアクーペボディは、全長が4445(従来型マイナス75)ミリ、全幅が1695(同マイナス35)ミリ、全高1285(同マイナス10)ミリで、いわゆる5ナンバーサイズで収まるように縮小された。そのぶん、後席空間が犠牲にされ、おとなは乗れないほど窮屈になっているが。

日産の塙義一社長は、都内のホテルで開かれた発表会の席上で新型シルビアについて、「見ただけでハンドルを握ってみたいという気持ちになってもらおうと内外装をデザインした」と語った。3000台という月販目標はけっして少なくない数だが、これについては、「(新型シルビアが参入する)市場はヒットモデルが出ると突如ふくれあがる可能性をもっている。かつてのシルビア(S13)で体験したそのことをまた、という気持ちで(今回のシルビアを)出した」と説明した。ターゲットユーザーは、「ファッションでRVに移った、あるいは移ろうとしている若い層」だそうだ。

新型シルビアは非常にコンパクトなボディに後輪駆動のドライブトレインを載せたコンベンショナルなレイアウトのクルマだ。特記するほどの新技術をもたない今回の新型「シルビア」のようなクルマについては乗ってみないことには多くを書けないものだ。ただ、従来型のシャシーをベースに馬力のあがった仕様では補強を入れて、というけっこうお手軽な走り屋志向でよいのでしょうか、というのがこの時点での感想だ。SR20DEエンジンは環境対応のLEVだが、ターボ版は出力が落ちることを避けて2個の触媒などを使っていない。環境と性能の両立をはかってほしかった。実際のスタイリングはボディサイドをはしる2本のキャラクターラインが煩雑で、言うほど美しくない、という印象だ。(Web CGオガワ)

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