電動ホロ、V8の「カマロ」に試乗

1999.01.22 自動車ニュース
 
 
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電動ホロ、V8の「カマロ」に試乗(1/22)

シボレー車の輸入販売元、ヤナセが発売した1999年型「シボレーカマロZ28コンバーチブル」に試乗した。

今回試乗したのはシボレーカマロZ28コンバーチブル。5.7リッターV8エンジンに、スイッチひとつで開閉が可能な電動ソフトトップを特徴としたモデルだ。1999年モデルにおける変更は、燃料タンクが金属製からプラスチック製になり容量がアップしたこと、各種インジケーターの追加によるメーターパネルデザインの変更、冷却水が一定レベルより減ったときに複数の気筒を休止させ、エンジンへのダメージを少なくする「リムホーム(Limp Home)」機構の採用などである。価格は473.0万円だ。

乗り込むと、まごうかたなき「カマロ」である。エンジンもかけずに眼をつぶったままでも「カマロ」とわかる。というのは冗談だが、走らせれば「カマロ」がまったく変わっていないことがわかる。ハーシュネスが少なくない乗り心地、けっこうわなわなするシャシー、V8の電気掃除機といったかんじのエンジン音、ガクガクするハンドル......。といった欠点をもついっぽうで、トルコンのスリップロスなど力わざでねじふせてしまう強大な低回転域でのトルク、大出力のオーディオ、デカい車体、爽快なオープン感覚という独特の味がしっかり残っている。

僕はこのクルマで本牧からみなとみらいのあたりまで、高速道路を使ったり、下の道を使ったりして走ってみた。ちょうど3月下旬のような陽気の日で、幌を下げての走行は気持ちがよかったし、新たに開発された区画は幅員も広く、「カマロ」でのドライブにはじつにふさわしいロケーションだったようだ。

そこで感じたのは、「カマロZ28コンバーチブル」はあいかわらず「ガイシャ」だということだ。なにしろ、先に書いたいい点悪い点のほとんどすべてが国産車とは無縁のものである。導入6年めにしていまだに日本車にすりよろうとしていない、ガイシャ度の高いガイシャ、それが「カマロ」なのだ。

たとえばコンバーチブルの幌をたてると高速の合流などで視界がさえぎられてしまう。そこでワイドビューミラーが欲しくなる。また、デカいドアに大きく湾曲したサイドウィンドウのせいで狭い駐車場での乗り降りはアクロバットに近くなる。開口部がとても狭いからだ。このとき集中ドアロックのリモコン(そもそも「カマロ」にそんなものはないが)にウィンドウ上げ下げ機能がついているとラクである。というような日本での使用環境に迎合するような発想はみじんもない。

たしかにアメリカ車というのは、オイルショックまではその泰然自若ぶりがウリだった。日本市場での凋落がはじまったのは、日欧のクルマのマネをしはじめたときからともいえる。その意味では「Z28コンバーチブル」は「アメリカ車度」の高いアメリカ車である。こういうおおざっぱなクルマにはこれからあまりお目にかかれなくなるような気がする。(Web CG オガワ)

 
 

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