サーブ9-5 エステートはとてもエレガント

1999.03.08 自動車ニュース
 
 
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サーブ9-5 エステートはとてもエレガント(3/8)

ヤナセが発売した「サーブ9-5 SE 2.3tエステート」に試乗しました。優れたハンドリングと快適な乗り心地の両立をめざしたという、エレガントな雰囲気のワゴンです。

サーブにとってエステ−トボディは、1959年のサーブ95以来、じつに40年ぶりの登場になります。今回日本に導入された「サーブ9-5 SE 2.3tエステート」(533.0万円)は、2.3リッター直4DOHC低圧ターボユニットを搭載したモデルです。そのエンジンは低回転域の1800rpmから3800rpmまで、28.5kgmの最大トルクをフラットに出して、乗りやすさを追及しています。

発進するときに驚くのは「これってホントにターボ?」と思うところです。ターボ独特の荒々しい加速は感じられず、ゆとりのある自然な加速を体感できます。これはサーブ自慢の低圧ターボと、それをサポートするエンジンマネージメント「トリオニックシステム」によるものです。その静粛性とボディ剛性の高さは、同じサーブでも「9-3」より格段に向上しています。フロントはもちろん、リアシートも、ワゴンとは思えない高級な乗り心地です。

ハンドリングの良さにも驚きました。自分が行きたいラインへハンドルを向ければ、それを確実にトレースしてくれるのです。高速コーナーでも、安定した走りと、乗り心地の良さは変わりません。急激なボトムがあっても、サスペンションは軟らかく受け止め、不自然なアライメント変化も起きないので、ハンドルの修正はいりません。

サスペンションの優秀さには、ひとつにガス封入ツインチューブダンパーの採用が貢献しています。通常の単筒式ダンパーは、路面との追従性を良くするために細かく動くようにすると、ダンパーのチューブ内部に気泡が入りやすい、という二律背反した問題を抱えています。これに対して、ガス封入式ツインチューブダンパーは、気泡を減らすためにガスを封入し、ケースを2重にすることで、過酷な条件でも安定した減衰力を確保しているのです。さらにリアサスペンションには、モジュール化されたサブフレームを用いたマルチリンクが採用されていて、ブレーキングとコーナーリングで適切なトーコントロールをしてくれます。

トランスミッションは日本のアイシンAW製の4ATで、32ビットのCPUによる電子制御で、無駄の少ない走りを可能にしています。日本の道路事情でも信頼性は申し分ありません。アクセルを踏み込んでも必要以上の下品なキックダウンはなく、スムーズに加速していきます。

「サーブ9-5SE2.3tエステート」は、荷室はそれほど大きくなく、どちらかというとスタイル優先系なので、乗るにはある種の割り切りが必要かもしれません。カッコよいクルマが好きなひとには迷わずオススメできますが。(リポート=松本英雄)

 
 

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