ルノー会長、日産のCVTに興味あり

1999.03.30 自動車ニュース
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ルノー会長、日産のCVTに興味あり(3/30)

日産自動車とルノーの資本提携合意を発表する記者会見が3月27日に東京・大手町の経団連会館で開かれたのはご存知のとおりである。その内容は、ルノーが日産グループに6430億円を出資し、日産本体の発行済み株式の36.8パーセントを保有する筆頭株主になる、というものである。

記者会見には日産の塙社長とフランスから来日したルノーのシュバイツァー会長が出席した。集まった記者は新聞を中心におよそ300名ということで、世界各国の媒体が参加していた。両社の提携に関しての説明は20分ほどで終わり、残り1時間弱を記者の質問に答える質疑応答に充てた。

提携によって行われる企業活動は、購買、商品戦略、研究分野が中心になり、プラットフォームやパワートレーンの共同開発も計画されているという。これによって2000年から2002年の短い間に3900億円のコスト削減効果が見込まれるそうだ。

両社が今後どのような車種を開発していくか、それについて語るのは時期尚早のようだが、それでも現在両社あわせて34あるプラットフォームを10に統合することや、エンジンおよびトランスミッションの合理化などの目標が掲げられた。

シュバイツァー会長は、ルノーがとりわけ興味をもっているものとして、日産の4輪駆動システム(オールモード4×4か?)や高級車づくりの技術をあげた。さらに日産が力を入れてきた新世代のオートマチックトランスミッションであるCVTにも期待していると語った。日産が大型乗用車に採用する予定のトロイダルCVTがルノーサフランの後継モデルに搭載される、ということもあるかもしれない。

技術の日産、デザインのルノーなどと新聞にも書かれているが、日産が今後なにを生み出していくのか、気になるのも事実だ(ルノーの収穫は資金援助に見合うものがありそうだが)。最近の日産は商品企画力に劣り、デザイン的に見るべきものが少ないが、かといってルノーがその答をもっているかどうかというと疑問である。ルノーの商品はあまりに日本マーケットの嗜好とかけ離れているように思えるからだ。今後のクルマづくりの戦略とともに、そのあたりについても質問したかったが、会場はひとがあふれんばかりで、自動車専門ジャーナリストの声はなかなか壇上に届かなかった。

ところでルノー会長の名前の発音について、シュベゼール、シュバイツェルなどいろいろな表記が混在していたが、この記者会見では英語読みに近いシュバイツァーとされていた。カタカナはかえってややこしい問題を生むのである。(リポート=松本英雄)

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