ダイムラークライスラー、米で燃料電池車を発表

1999.04.01 自動車ニュース
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ダイムラークライスラー、米で燃料電池車を発表(4/1)

ダイムラークライスラー社は「実用燃料電池車」を3月17日に米国で発表した。バッテリー駆動電気自動車の3倍もの出力が謳われている。

ダイムラークライスラーの燃料電池車は「NECAR(ニューエレクトリックカー)4」と呼ばれる。Aクラスをベースに、フロアに搭載した液体水素を使って電力を発生させ、電気モーターを駆動する。

燃料の液体水素は巨大な魔法ビンにたとえられる極低温ボンベに貯えられ、そこから陽子交換膜型燃料電池に送られると、プラチナをコートした膜が水素を陽子と電子に分解し、空気中の酸素と結合して水をつくる。電子と陽子の過不足によって電池の両極が生まれ、これをつなぐと電気が発生する。この技術についてダイムラークライスラーのユルゲンシュレンプ会長は、「技術的な最難関はすでに克服しました。燃料電池車(の可能性)を技術的に証明するレースは本日(3月17日)をもって終わったと宣言したいと思います」と語った。

ダイムラークライスラーでは、「2004年までに燃料電池車の限定的な生産を計画」(広報資料)していると発表している。同社は市場投入までの燃料技術開発への投資額は14億ドルと試算しているが、「すべての消費者に手の届くところまでコストを下げていく」とボブイートン会長は述べている。

Aクラスのサンドイッチフロア構造はこういう技術のためのものである。しかしフロアが高くなったおかげで、ガソリン仕様(つまりいま売っているクルマ)に乗っているひとも、けっこう窮屈な思いをしている。広義に環境問題に貢献していると思えばガマンできる?(Web CG オガワ)

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