走って楽しい「シトロエンサクソVTS」に乗った

1999.04.09 自動車ニュース
 
 
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走って楽しい「シトロエンサクソVTS」に乗った(4/9)

120馬力のホットハッチ「シトロエンサクソVTS」が日本に上陸した。いまや貴重なマニュアルで、けっこう楽しいクルマだ。

「サクソVTS」はシトロエンのインポーターである新西武自動車販売が4月1日より販売開始した「シトロエンサクソ」のスポーツモデルだ。特徴は、120馬力を発生する1.6リッター4気筒DOHC16バルブエンジンに5段マニュアルトランスミッションのドライブトレインにある。左ハンドルが標準で、ボディは2ドアとなる。価格は229.0万円だ。

最近、インポーターの新西武自動車は、クサラのホットバージョン、VTSに加えて、「サクソ(旧シャンソン)」にもホットバージョン「VTS」を設定したわけです。マニュアルトランスミッションにセミバケットシートの、スポーティな雰囲気をもったクルマです。

いまや輸入車といえども貴重な存在になったマニュアルトランスミッション搭載車です。シフトフィールはカシカシッってきまるいいかんじです。硬めのブッシュを使っているうえ、ストロークを短くしてスポーティな雰囲気をもたせています。しかしシフトレバーが短くなったぶん、手が短い僕みたいなひとには5速に入れるのがシンドイというデメリットも生まれています。169センチの僕ですらそうなので、それより小さいひとで5速を使うのはあきらめたほうがいいんじゃないかってくらいです。

(笑)

フロントマスクを含めた全体のカタチはノホホン系ですが、走りはけっこうビシッとしています。エンジンは4000回転以上でパワーが出るので、速く走るためにはギアチェンジを多用する必要がありますが。サスペンションは、ホイールベースが2385ミリと比較的短いせいもあって、高速巡航ではややピョコタンしています。しかし山道ではほぼニュートラルな旋回特性で、ドライビングが楽しめる設定となっています。かなりのペースでとばした場合は、リアサスペンションが急激に変化してオーバーステアの傾向を示しますが、ただし腕に多少自信があるひとなら、小さなカウンターステアをあてるなどして楽しめます。たてなおしが容易なのはシャシーの剛性が高いということですから、シトロエンはクルマづくりに手を抜いていないなと思わせられます。

今回は「クサラVTS」にも乗ってみましたが、比較してしまうと、「サクソ」はややスポーティ感にかける印象はありますね。1.6リッターに期待するパワフルな感じが足りません。しかし、そのぶん乗り心地はソフトで、オールマイティな性格ともいえます。市街地を中心に運転する機会が多いひとでも、ちょっとスポーティなクルマが欲しければ、いちど乗ってみる価値はあると思います。「クサラVTS」は楽しいけれど、サスペンションセッティングは硬すぎますから。よくまわるエンジンと感触のいいギア、という黄金の組み合わせは「サクソVTS」の魅力です。ただしインテリア、とくにシート生地の模様はもうすこしなんとかならなかったのか、と思います。完全にヨーロッパのテイストで、「サクソVTS」に興味をもつ日本人の趣味には合いません。(オレンジ=松本英雄/ブルー=小川フミオ)

 
 

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