ノスタルジックカーオークションが開催された

1999.04.13 自動車ニュース
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ノスタルジックカーオークションが開催された(4/13)

「第1回ノスタルジックカーオークション」が埼玉県で開催された。戦前のイスパノなどの名車からVWのピックアップまで魅力的なクルマが出品された。

「第1回ノスタルジックカーオークション」は4月7日に埼玉県三郷市ちかくにある輸入車オークション会場で、「Faia」(外国自動車輸入協同組合)によって開催された。「Faiaグループ会員のショールームの片隅で眠っている貴重なクルマを、興味のある自動車販売業者に見ていただければ」(高橋常務取締役)というのが開催の理由である。

「ノスタルジックカー」というタイトルが示すように、1936年型イスパノスイザから年式不明のスバル360まで、中古としてくくってしまうにはちょっともったいないような、古いクルマが63台、出展されていた。出品できるノスタルジックカーには、基本的に25年以上前のクルマであるということ、競りを行うレーンに自走可能状態であることという条件が課せられていた。

エンスー的な興味としては、アウディの前身であるNSUがロータリーエンジンを載せた1969年型Ro80をはじめ、1959年型アルファ750ジュリエッタスパイダー、1963年型ポルシェ356B、1957年型シボレーベルエアステーションワゴンなどがあげられる。

競りが始まるまでは、実車の状態を細かく見ることができる。ドアを開けてシートに座ったり、エンジンをかけたりしてコンディションの確認をするのも重要だからだ。個人的に気にいったのは1960年型のVWタイプ2のピックアップだ。なんと一度もリペイントしていない状態で、艶はないものの、そこがまたなんともいい味を出しているクルマであった。Faiaの吉野茂雄社長は、「参加した業者の人たちは最新の輸入車ばかり扱っているときとは違い、なんだかなごやかな顔をしている」と笑っていた。

この日競りおとされたクルマは15台だ。最も高いのは1971年型メルセデス280SEクーペ3.5の340万円で、最も安かった1台は1976年のトヨタセリカGTで48.5万円だ。ジュリエッタスパイダーは209.5万円で、356Bは150.5万円でそれぞれ落札した。私が気になっていたVWピックアップは70.5万円だった。オークションに参加できなかったのが残念である。

「第1回ノスタルジックカーオークション」はFaiaの会員である販売業者のみを対象に行われた。告知期間が短かったにもかかわらず、予想を大きく上回る問い合わせがきたそうだ。今後は一般のひとも参加できるかたちで開催も考えていくという。そうなると個人のクルマ好きも店頭より安い価格で古いクルマを手に入れることができるようになるだろう。ただしいい買い物をするためには古いクルマの鑑識眼を養っておいたほうがよさそうだが。(リポート=今野 仁)

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