世界の自動車のカラートレンド予測を発表

2012.07.27 自動車ニュース
2、3年後、自動車のカラートレンド予測を発表

自動車のカラーはどう変わる? 世界のカラートレンド予測を発表

総合化学メーカー「BASF」の100%子会社で、自動車の塗料事業部門を担当するBASFコーティングスジャパンは2012年7月26日、アジア太平洋地域を含む世界の自動車のカラートレンド予測を発表した。

会場には、テーマごとにそれぞれの地域別の予測カラーが展示された。
2、3年後、自動車のカラートレンド予測を発表
「Invent(創造する)」では、光や波長といった抽象的なモチーフを無彩色やグレー味をおびたカラーで表現する。左から2つのパネルがアジアで、欧州、北米と並ぶ。同じテーマでもその地域によって選ばれる色は異なる。
2、3年後、自動車のカラートレンド予測を発表
「Narrate(ストーリーテリング)」では、自己主張など表現することがテーマとなっている。アジアでは、鮮やかな色ではあるが、ソリッドとパール感が融合したような不思議なニュアンスが表現されている。
2、3年後、自動車のカラートレンド予測を発表

BASFコーティングスは、欧州、北米、アジア太平洋の3拠点にカラーデザインセンター置き、毎年それぞれの地域で経済の動向、人々の関心の移り変わりなどを分析し、カラートレンドを予測。これをもとに自動車業界に新しい色の提案をしている。

まず発表されたのは世界のカラートレンド。テーマとして「Wide Awake」(すっきりとした目覚め)が挙げられた。これは「発想の転換とリアリティー(現実)」という世界共通のキーワードから設定したという。「世界的に困難な状況に置かれている中でも、人々が現実を受け入れ、一歩一歩自分たちの明日を築いていこう」というメッセージが込められているという。

次に、この大きなテーマをもとに、世界共通のカラートレンドと、アジア、欧州、北米の各地域別のカラートレンドについてテーマをあげ、それぞれの具体的なカラーが紹介された。

世界共通のカラートレンドのテーマは「Invent(創造する)」「Narrate(ストーリーテリング)」「Cultivate(クリエイティブに育む)」。全体的な特徴として「落ち着いた色彩や自然を感じる色調が主流になるだろう」と話してくれたのは、同社カラーデザインセンター アジア・パシフィックでチーフカラーデザイナーを務める松原千春氏。世界的にブラウンのトレンドは継続しながら、グリーン味を感じる色が増えるという。

地域別カラートレンドのテーマは、アジア太平洋が「Scent(母国の香り)」、北米は「Cope(真摯<しんし>に取り組む)」、欧州は「Ply(多層)」。この中でアジア太平洋地域においては、自然を感じさせるブラウンやオリーブ、幅広いレッドカラー系やゴールドなどアジアらしい色域で洗練されたリッチカラーが現れるようだ。

松原氏は、「日本は電気自動車やハイブリッド車など、欧州や北米に比べて自動車の種類が多様化しているので、色のバリエーションが多くなる」と語り、「これまでのメタリックやパールカラーでも金属らしさを抑えた質感や、光の加減で色調が変わるユニークな色合い、マットカラーも出てくると予測している」という。

今回のカラートレンド予測は、2、3年後に市場に登場する自動車に反映される可能性があるので、数年後は洗練され、落ち着いた色のクルマが増えるのかもしれない。

(webCG ワタナベ)

「Cultivate(クリエイティブに育む)」では、日常的なナチュラルな色がテーマとなる。アジアはオリーブグリーンなど自然を感じる落ち着いた色が並ぶ。同じグリーンでも、北米や欧州と違うカラーが提案されている。
2、3年後、自動車のカラートレンド予測を発表
アジア太平洋地域のカラートレンドのテーマは「Scent(母国の香り)」。左2枚のパネルがアジアパシフィック、その隣は中国のカラー。アジアらしい個性的な色が並ぶ。
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