【スペック】全長×全幅×全高=4360×1695×1505mm/ホイールベース=2600mm/車重=1140kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4DOHC16バルブ(109ps/6000rpm、13.9kgm/4800rpm)/価格=183万円(テスト車=218万2223円)

トヨタ・カローラ フィールダー1.5G “AEROTOURER”(FF/CVT)【試乗記】

運転が楽しいカローラ 2012.07.26 試乗記 トヨタ・カローラ フィールダー1.5G “AEROTOURER”(FF/CVT)
……218万2223円

2012年5月にフルモデルチェンジした「トヨタ・カローラ」。セダンよりもスポーティーな足まわりが与えられたステーションワゴン「フィールダー」の1.5リッターモデルに試乗した。

セダンより格段にスポーティー

「これって、セダンとは全然別物のクルマじゃないの」――。新型「カローラ フィールダー」のステアリングを握ってすぐにそう感じた。この日はトヨタ主催の試乗会で、最初にセダンの「アクシオ」を1時間、続いてステーションワゴンの「フィールダー」を1時間試すことができた。どちらも同じパワートレインを積んだ1.5リッターモデルであり、乗り味も似たようなものだろうと高をくくっていたら、予想が完全に外れてしまった。

先に試乗したアクシオは、良くも悪くもカローラらしい乗り味。車体の挙動は安定志向で、パワートレインは燃費重視。乗り心地はやわらかく、静かでラクチンだけれども、ドライバーが能動的にクルマを操ろうとすれば、いろいろな面でダイレクト感に欠ける。これに対して、フィールダーの乗り味は格段にスポーティー。ハンドリングは軽快で、ドライバーの意図する方向に鼻先がすっと動く。アクセル操作に対するパワートレインの反応もより俊敏で、CVT特有の不自然さも気にならないレベルだ。乗り心地はアクシオより固いが、「スポーツワゴン」と考えればむしろ適切だろう。ドライバーにとって、運転して楽しいのは間違いなくこっちである。

これは、筆者的にはちょっとうれしい驚きだった。私事で恐縮だが、筆者が住むマンションの機械式駐車場は高さ制限1550mm以下のスロットにしか空きがなく、ミニバンなど背の高いクルマには買い換えられない。子供連れで旅行に出掛けると、コンパクトカーでは荷室が足りないし、セダンでは保守的すぎる。そんなわが家の愛車は7年落ちのステーションワゴンであり、将来の買い換えの最有力候補もステーションワゴンだからだ。

ミニバン全盛の昨今、日本の道路事情にマッチした小型ステーションワゴンは“絶滅危惧種”になりつつある。全幅1700mm以下の5ナンバーサイズに限れば、フィールダー以外には「日産ウイングロード」「ホンダ・フィットシャトル」くらいしか選択肢がない。ウイングロードはデビューから既に7年目。フィットシャトルのスタイリングはモノスペース的で、ステーションワゴンらしくない。そう考えていくと、最新の小型ステーションワゴンは事実上フィールダーの一択になってしまう。筆者にとっては寂しい限りの現状だが、フィールダーが運転して楽しいクルマなのは一筋の光明だった。

“AEROTOURER(エアロツアラー)”とは、エアロパーツやフロントフォグランプなどが標準で装着され、スポーティーさが強調されたグレード。アイドリングストップ機構はオプション。
“AEROTOURER(エアロツアラー)”とは、エアロパーツやフロントフォグランプなどが標準で装着され、スポーティーさが強調されたグレード。アイドリングストップ機構はオプション。
1.5リッターの改良版「1NZ-FE」ユニットは109psを発生。6.3という幅広い変速比を持つ新開発のCVTと組み合わされる。
1.5リッターの改良版「1NZ-FE」ユニットは109psを発生。6.3という幅広い変速比を持つ新開発のCVTと組み合わされる。
テスト車はオプションの185/60R15タイヤを履く仕様だった。それに伴い、サスペンション設定とステアリングのギア比も変更されている。
テスト車はオプションの185/60R15タイヤを履く仕様だった。それに伴い、サスペンション設定とステアリングのギア比も変更されている。
ルーフレールは3万1500円のオプション。装着しなければ車高は30mm低い1475mmに。
ルーフレールは3万1500円のオプション。装着しなければ車高は30mm低い1475mmに。

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