最先端の自動車技術展、開催

1999.05.20 自動車ニュース
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最先端の自動車技術展、開催(5/20)

「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展'99」が開催された。ABS体験などをはじめ、安全や環境に関するさまざな展示内容だ。

「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展'99」は5月19日から21日(金)にかけて、パシフィコ横浜にて開催されるものだ。展示内容は、安全技術、リサイクル、ITS、四輪および二輪レーシングマシンなどである。来場対象者として、自動車、部品、材料メーカーの設計部、研究部、実験部、開発部の技術者などがあげられているように、けっして子どもだましではない豊富な情報が得られるようになっている。

桜木町駅から無料のシャトルバスでいく会場には167の会社が318のブースを使って、さまざな技術を展示している。ABSのシミュレーションや実車を180度回転させて横転事故の際にいかに脱出するかを教えてくれるロールオーバーシミュレーターなど、一般のひとでも「楽しめる」コーナーがあるいっぽうで、地域交通システムに使うための50ccハイブリッドエンジンといった近未来の技術が多く展示されている。

私が興味を惹かれたのはリサイクル技術が現場ではかなり進んでいるという事実だった。たとえば同じ成分のアルミニウムで出来ているトランスミッション本体は、複数の自動車メーカーから回収したものをもとに、溶解してまた同じ製品や、あるいはカムカバーなどに使用しているという。

個人的におもしろいと思った展示はクラッシュダミーが並べられていたブースだ。赤ちゃんから成人まであらゆる人間の体格に対応したサイズをもつダミーはクルマの衝突実験に使われる人形である。一体が1000万円を超えるといわれるだけに、モーターショーなどではショーケースのなかに大事にしまいこまれているが、この展示会では人体に近いやわらかさの再現をねらったウレタン製の「肉体」に実際に触れることも出来る。今回は世界で初めて、前面と側面という2方向からの衝撃を測ることが出来る「Qシリーズ」という新製品が並べられていた。

この展示会の意義は、クルマというものはたんに自動車メーカーが作るのではなく、多くの部品メーカーによる製品の集合体であるという事実が理解できるところにある。いかに多くのひとたちが努力しながら、明日のクルマを作ろうとしているかがわかるので、クルマ好きなら技術的な知識はなくても十分に楽しめること請け合いだ。(リポート 松本英雄)

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