「BMWアートカー」がルマンに参戦

1999.06.02 自動車ニュース
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「BMWアートカー」がルマンに参戦(6/2)

BMWは、ルマン参戦用の「V12 LMR」を「BMWアートカー」に仕立てた。アートを手がけたのは現代美術作家ジェニー ホルツァー。

15台めの「アートカー」の素材となったのは「BMW V12 LMR」。BMWが1999年のルマン24時間耐久レース参戦用に、ウィリアムズともに開発したワークスマシンだ。この車にホルツァーが文字メッセージを施し、芸術作品に仕上げた。ボディには、彼女のもっとも有名なスローガン「Protect me from what I want」が描かれている。

ジェニー ホルツァーは、米国オハイオ州生まれのコンセプトアーティスト。現代の消費社会を警告するような文字メッセージと、物体を組み合わせて作品を創作する作家だ。表現媒体として電光サインボードや発光ダイオードなどを用いて、「広告的手法」を逆手に取ってみたり、御影石に銘文を刻むなどして、現代美術界で独特の地位を築いている。

そもそも「BMWアートカー」は、1975年にルマンで生まれたものだ。アメリカの彫刻家アレキサンダー カルダーが、美術競売人でレーシングドライバーでもある友人エルベ プーランのために、BMW3.0CSLをペイントしたのが最初の1台だ。その後もロイ リキテンシュタイン、アンディ ウォホール、ケン ドーンといった有名芸術家たちが「アートカー」を手がけている。

BMWのアートカーは、車によって作品としての出来不出来の差が激しい。たんに「有名作家」に頼んだだけ、というものも多いのだ(加山又造の作品などはひどかった)。今回、ホルツァーを起用したというアイデアはイイと思う。実車も見てみたい。(Web CG スヤマ)

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