新型「ディスカバリー」特急インプレッション

1999.06.24 自動車ニュース
 
 
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新型「ディスカバリー」特急インプレッション(6/24)

ローバージャパンが6月12日に発売した新型「ランドローバーディスカバリー」に試乗した。電子テクノロジー満載のモデルだ。

ローバージャパンが発売した新型「ランドローバーディスカバリー」は従来型をベースにしながら、オンロードとオフロードでの性能を高めるための電子技術を数多く採用した点に大きな特徴がある。エンジンは185馬力の4リッターV8で、4段ATとフルタイム4WDシステムが組み合わせられている。

モデルラインナップは仕様と装備の違いで3種類だ。7人乗りが「XS plus」(454.9万円)と「ES」(489.9万円)、5人乗りが「XS」(439.9万円)である。

今回注目すべき技術はまず「アクティブコーナリングエンスハンスメント(ACE)」で、油圧によるコーナリング時のロール制御だ。「セルフレベリングサスペンション(SLS)」車高自動調節装置で、上記ACEとの関連制御でリアサスペンションの高さを常時最適制御するという。

「ヒルデセントコントロール(HDC)」はオフロードでの下り勾配スピードを自動制御するシステムで、これに前後のブレーキ圧配分を最適化する「電子制御ブレーキディストリビューション(EBD)」が組み合わせられている。「電子制御トラクションコントロールシステム(ETC)」もオフロードでは有効な機構だ。

イメージ的には従来型に近いものの、電子デバイスを満載したビッグマイナーチェンジ版の登場です。

オンロードで運転したかんじではスポーティな印象が強いクルマです。というのは、硬めのサスペンションに加えてロールを制御する「ACE」が搭載されているからです。低中回転域ではけっこう運転が楽しめます。

ボンネットの端がよく見えるし、とりまわしはけっこう楽だと思います。雰囲気もちょっとレンジローバーを思わせる高級感が出ています。かといって街乗り中心かというと、そんなことはないんですね。

オフロードを走る機会にも恵まれました。急勾配の登坂路や下り、波状路に加えてモーグルのような起伏の激しい地形も走ることが出来ました。印象としては、走破性が高くて、オフロード上級者でなくてもかなり安全に操縦することが出来ます。

ヒルデセントコントロールはじつに頼もしい装備ですね。アクセルもブレーキも踏まずに一定の速度で下り坂をおりることが出来るのですから。下りはオフロード初心者にとって最大の恐怖です。ブレーキを踏んでロックさせてしまうと、クルマのコントロールを失うし、かといって速度が出るとそれもかなり恐い。ヒルデセントコントロールはスイッチを入れるとウインウイン言うのが、人間的なかんじですね。音がデカいので、だいじょうぶか?って聞きたくなりますが。

あえて言えば、自分の経験と腕を頼りに悪路を走破するのがオフロードの楽しみなので、4WDを買ったひとにはヒルデセントコントロールなしでの運転に慣れてもらいたいのですが。ATのスポーツカーのように間口を広げるという意味では、今回の「ディスカバリー」はいいと思います。操作方法をよく聞いてからオフロードコースに行くことをオススメします。オンロードだけにクルマの楽しみがあるのではないと気づきますよ。

松本英雄

小川フミオ

 
 
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