アウディ「A4アバント1.8」インプレッション

1999.07.14 自動車ニュース
 
 
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アウディ「A4アバント1.8」インプレッション(7/14)

アウディジャパンが発売した「新型アウディA4アバント1.8」に試乗した。

「アウディA4アバント」のマイナーチェンジにおける最大の特徴は、シャシーには細かく手が入れられている点にある。サブフレームやアクスルビームは剛性アップがはかられていることをはじめ、コイルスプリングの取り付け位置の見直し、ダンパーの改良、ブレーキブースターのタンデム化など数多くの点が見直され、操縦性の向上がはかられているのだ。

いっぽう、外観上の変更は最小限にとどまっている。ヘッドライト、バンパーなどのデザインがわずかに変わっているが、従来型のオーナーしか気づかない程度のわずかな変化である。

「アウディA4アバント1.8」(370.0万円)は、125馬力を発生する1.8リッター4気筒DOHC5バルブエンジンを搭載している。トランスミッションは4段オートマチックで、前輪駆動となっている。

「A4アバント1.8」は使いかたによって、よいとも悪いとも感じられるクルマですね。市街地では発進にもたつきぎみで、エンジントルクも低回転域で不足しています。しかし高速道路で3000rpm以上になると気持ちのよい加速をしてくれます。

高速道路では風切り音もエンジン音も抑えてあって、じつに静かな点も印象に残りました。空力がよいのと、エンジンの吸気音を消す装置(レゾネーター)がきちんと働いているせいでしょう。高級感があります。

1.8リッタークラスというのは、ドイツではベーシックなカテゴリーで、もっとも売れるゾーンですよね。メーカーはここに力を入れるわけです。このクルマもアウディの力の入れかたがわかります。日本の1.8リッタークラスはこれに較べるとかなり安物というかんじがします。もっとも価格が違いますが。

スポーティなワゴン車というユニークなコンセプトが成立しているのは、運転すればわかります。市街地ではちょっと硬めの設定ですが、高速ではすばらしい操縦感覚をもたらしてくれます。ブレーキの設定もすばらしいと思います。オーバーサーボによる不自然なかんじがいっさいなく、踏力に応じてしっかり効きますから。

A4の進化ってブレーキに表れていますよね。初期モノは超カックンブレーキだったけれど、今回はタンデムブースターを採用するなどして、かなりお金もかかってます。

室内も1.8リッターにしてはずいぶん高級なかんじがあります。荷室も広いし。しかし後席はぜんぜんよくありません。頭上には圧迫感があるし、足元は余裕があまりないし、シートは座面もシートバックもクッションが足りなくて落ち着きません。後席中央にも独立したヘッドレストがつきますが、おとな3人で長距離乗るのはかなりキツいと思うから、なんだか悪い冗談のようにすら感じてしまいます。

このクルマはワゴンでありながら、実際はドライバーズカーであるという、実は矛盾した存在ともいえます。家族おおぜいで荷物もいっぱい、という旅よりは、ふたりで出かけることが多いひと向けです。

松本英雄

小川フミオ

 
 

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