新型「セドリック」インプレッション

1999.07.29 自動車ニュース
 
 
990729_052.gif

新型「セドリック」インプレッション(7/29)

「日産セドリックLV」に試乗した。240馬力の直噴ガソリンV6エンジン搭載車だ。

「日産セドリック」は「新世代高級パーソナルサルーン」を商品コンセプトにすえて開発されたモデルだ。新しい「LLクラスプラットフォーム」をベースにしたクルマである。「LV」は3リッターV6DOHC直噴ガソリンエンジン「VQ30DD」(240馬力)を搭載した後輪駆動だ。価格は378.0万円である。

「セドリック」といえばリチャードブランソン、ではなかった、広告イメージ、なんでしたっけ? グロリアのブランソンの広告、いまごろなんで?ってかんじだけれど印象には残ってますね。

興味は、次世代プラットフォームがどれだけいいか、という点にありました。コストコントロールが推し進められているいっぽうで、次世代エルグランドをはじめ、これから出る大型車に用いられることが発表されているだけに、「走り」で売ってきた日産がどういう妥協点をさぐったのか、そこが知りたかったわけです。

乗った印象は、けっこうよかったですねえ。ハンドリングはけっこうスポーティでいて、乗り心地は快適なんです。エンジンも力があって、なおかつよく回るという、自動車好きにとってなかなか楽しめるクルマです。問題がないわけではありませんが。

そうそう。サスペンションはストロークをたっぷりとっているにもかかわらず、トレッド変化をうまく抑えているので、乗り心地のよさと操縦性の高さが両立しているんです。トヨタのクルマなどは、操縦性を重視するときはストロークを少なくしてトー変化を抑えるので、結果として乗り心地が硬めになってしまってますが、こういう点では日産に軍配があがりますね。

問題点をあえて言うと、低速時のパワーステアリングの設定があいまいで、かつ軽すぎるということがまずあげられます。それから電子制御スロットルの設定がおおざっぱすぎて、車庫入れなど低速時でのコントロールがやりにくいんです。

いまはエンジンとトランスミッションの統合制御が進んでいて、これにトラクションコントロールが加わったりしています。電子制御スロットルのメリットは、ドライブトレインの統合制御と組み合わせることによって、つねに豊かなトルクが出るようにしているところにあります。しかし「セドリック」の場合は、ポテンシャメータなどのハードウェア、あるいは情報のプロセッシングというソフトウェアのどちらかに問題があるわけです。電子制御スロットルというのがいま過渡期にある技術だなあとつくづく感じさせられます。

あとは室内が狭いとか、デザイン的なものもちょっとなあ……というのがありませんか? CEOのカルロスゴーン氏が乗りこんでデザインチェックをしていたのをテレビで観ましたが、多少はよくなるでしょうか。

運転席のドアを開けると自動的にウィンドウが下がるなど小技が効いていますが、雨の日にコマるとか、このへんの「親切さ」も過渡期にあるようですね。

松本英雄

小川フミオ

 
 

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

セドリックの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • 「セドリック」、「グロリア」40周年記念車を発売 2000.1.13 自動車ニュース 日産自動車は、「セドリック」、「グロリア」誕生40周年を記念して、「40thAnniversary」を設定し、1月7日から発売した。今回発売された「40th Anniversary」は、セドリックの「300LV」「250LV」、グロリアの「300TX」「250TX」をベースに、記念キー、記念エンブレム、運転席オートスライドなどの特別装備を採用している。セドリック「300LV 40th Anniversary」には、後席パワーシート、本革巻きステアリングホイール&本革巻きシフトノブを、「250LV 40th Anniversary」には、助手席パワーシート、本革巻きステアリングホイール&本革巻きシフトノブを採用し、ラグジュアリーな雰囲気を強調、グロリア「300TX 40th Anniversary」、「250TX 40thAnniversary」には、215/50R17タイヤと17インチアルミホイールを採用、スポーティさを強調した。価格はセドリック「250LV 40th Anniversary」が349.0万円、「300LV 40thAnniversary」が388.0万円、グロリア「250TX 40th Anniversary」が353.0万円、「300TX 40th Anniversary」が385.0万円となる。新型セドリックのセールスは、ライバルのトヨタ・クラウンに比べると精彩を欠くものになっているようです。テコいれは「40周年記念モデル」というよりも、クラウン・アスリートに対して本家本元と言える「グランツーリスモ」の登場ではなかったか? と、私はこの場をかりてカルロス氏に進言させていただきます。(Web CGあらい)
  • 日産、「セドリック」「グロリア」をモデルチェンジ 1999.6.29 自動車ニュース 日産自動車は「セドリック」および「グロリア」をフルモデルチェンジし、6月28日より発売した。新型「日産セドリック」および「グロリア」は「新世代高級パーソナルサルーン」を商品コンセプトにすえて開発されたモデルだ。新しい「LLクラスプラットフォーム」をベースに、2.5リッターおよび3リッターの6気筒エンジンを搭載している。駆動方式は後輪駆動と4輪駆動の2本立てである。新型「日産セドリック/グロリア」は、2800ミリのホイールベースをもち、そこに全長x全幅x全高=4865x1770x1440ミリの4ドアボディを載せている。スタイリングは「デザインの革新」と謳われているように、新型「セドリック/グロリア」の大きな特徴のひとつに数えられている。エンジンは4種類、用意されている。3リッターV型6気筒DOHCターボ「VQ30DET」(280馬力)を筆頭に、3リッターV6DOHC直噴ガソリン「VQ30DD」(240馬力)、2.5リッターV6DOHC直噴ガソリン「VQ25DD」(210馬力)、そして2.5リッター直列6気筒DOHCターボ「RB25DET」(260馬力)となる。V6はすべてLEV(低公害エンジン)である。駆動方式は後輪駆動で、直6エンジンは4輪駆動システムとのみ組み合わせられる。新型「セドリック」のラインナップは「300VIP」(494.0万円/東京・大阪・名古屋以下同)をはじめ、「300LX」(421.0万円〜)、「300LV」(378.0万円〜)、「250LV」(343.0万円)、「250L」(311.0万円)、そして「250LV FOUR」(399.0万円)と「250L FOUR」(364.0万円)となる。グロリアは「300ULTIMA Vパッケージ」をはじめ、「300TX」「250TX」「250T」、そして4WDの「250TX FOUR」と「250T FOUR」で構成されている。ちなみに今回、グランツーリスモの設定はない。「グロリア」のTVコマーシャルのキャラクターはバージングループ会長のリチャード・ブランスンだ。なぜだ? けっこう考えさせられる起用である。(Web CG オガワ)
  • 日産グロリア300TX(4AT)【ブリーフテスト】 2000.12.21 試乗記 ……419.0万円
    総合評価……★★★




  • レクサス・オールラインナップ試乗会【試乗記】NEW 2017.1.19 試乗記 新型ラグジュアリークーペ「LC」の投入や、旗艦セダン「LS」のフルモデルチェンジなど、ビッグイベントを控えるレクサスがオールラインナップ試乗会を開催。サーキットと公道で、レクサスの現時点での立ち位置を確かめた。
  • スバルWRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE(4WD/CVT)【試乗記】NEW 2017.1.18 試乗記 スバルのスポーツセダン「WRX S4」をベースに開発された、期間限定発売のコンプリートカー「WRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE」に試乗。STIのスペシャルチューンがもたらす走りの質を、じっくりと確かめた。
ホームへ戻る