それゆけ(MCC)スマート!

1999.07.30 自動車ニュース
 
 
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それゆけ(MCC)スマート!(7/30)

メルセデスが開発にたずさわったコンパクトカー、「MCC(マイクロコンパクトカー)スマート」の販売が好調に推移している。

日本の軽自動車よりコンパクトな2シーターである「スマート」は、一時期、低調なセールスに苦しんでいた。ダイムラークライスラーのシュレンプ会長によって、「今年中に8万台売れなければこのプロジェクトを止める!」と脅かされるほどだった。しかしここにきて、マーケティングおよびセールス戦略を大幅に変更した結果、存続の可能性が見えてきたようである。

「スマート」の新戦略の第一は、価格を下げ、同時に装備を充実させて、セアト・アローザやVWルポなどの攻撃をかわすことだ。第二に、宣伝内容の変更だ。従来はライフスタイルを強調した抽象的なものが中心だったが、新しい宣伝では、価格や走りをダイレクトに表現した普通の自動車のそれに戻すという。

もうひとつ販売を伸ばすのに重要なキーがあった。「スマート」オーナーはメルセデス系のワークショップでサービスを受けることができるようになったのだ。販売体制も柔軟にし、イタリアでは銀行でスマートが買えるようになったほどである。

新たな販売戦略が効を奏し、5月以降のヨーロッパでの受注は1週間で2000台を超えるというほど順調なものとなった。ドイツ市場における登録台数も単月で2875台/31位と、これまでにない伸びを示しているのだ。

これを受けてMCCではこの12月から3気筒800ccのCDI(コモンレールディーゼル)エンジンを搭載した「3リッターカー」(100キロ走るのに3リッターしか燃焼を消費しないクルマ)の発売を発表、正式に生産続行を宣言したのである。また、この省エネカーと並行して、タルガトップを持ったバリエーションも9月のフランクフルトショーで公開されるともいわれている。

MCCスマートが利益を生み続けるようになれば、将来的には現在開発がストップしているリアエンジンのロードスター、さらにフロントエンジンの4シーターなどが市場に現れる可能性が大きくなる。(報告=木村 宏)

 
 

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