個性派コンパクト「トヨタ・ポルテ」、2代目へ

2012.07.23 自動車ニュース
「トヨタ・ポルテ」
個性派コンパクト「トヨタ・ポルテ」、2代目へ

2代目「トヨタ・ポルテ」と新型車「スペイド」がデビュー

トヨタ自動車は2012年7月23日、新型「ポルテ」とその派生モデル「スペイド」を発売した。

助手席側には、大きなスライドドアが備わる。地上から30cmしかない、乗り込みやすい床もセリングポイントである。
個性派コンパクト「トヨタ・ポルテ」、2代目へ
発表会の会場には、新型「ポルテ」のCMキャラクターである「Mr.ポ」(写真右上)も姿を見せた。
個性派コンパクト「トヨタ・ポルテ」、2代目へ

■個性を生かした正常進化

2004年7月に誕生した「トヨタ・ポルテ」が、8年ぶりにフルモデルチェンジ。2代目へと進化した。

新型も、運転席側にスイングドアを、助手席側に大きなスライドドアを持つ特徴的なスタイリングを継承。広さと使い勝手のよさが自慢の室内は、シートアレンジや収納のさらなる充実が図られた。
現代の水準からはやや見劣りするとの声もあった燃費性能についても、アイドリングストップ機構を持つ最新のエンジンを採用することで対応。あらためて、子育てファミリーを中心とした幅広い年齢層にアピールする。

主にフロントまわりのデザインが異なる“兄弟車”「スペイド」が併売されるのもニュース。「ポルテ」ともども、ユーザーの多彩なニーズに応えるべく、4種類のシートと6つのパッケージオプション、8色のボディーカラーを自由に組み合わせられるオーダーシステムが用意される。

価格は「ポルテ」「スペイド」ともに、「V」(1.3リッター、FF車)の145万円から「G」(1.5リッター、4WD車)の191万円まで。
月間の目標販売台数は、それぞれ4000台となっている。

助手席は、ご覧のように機能的なテーブルとしても利用できる。写真は、前席がセパレートタイプのモデル。前後方向のウォークスルーが可能である。
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一部グレードを除き、後席には6:4分割のチップアップ機能が備わる。ベビーカー(写真右)など、背の高い荷物の収納はお手のものだ。
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■扉の中は、まるで家

使い勝手に優れ、しかも安心して乗れるクルマを目指したという、トヨタのコンパクトカー「ポルテ」。その目標を実現するために採用された個性的なスタイルは、2代目にも踏襲された。
すなわち、助手席側には大きなスライドドアが与えられ、対する運転席側はスイングドアを配備。後席のスイングドアを新たに追加したうえで、他にあまり例をみない、左右非対称なスタイルとされた。

新型のボディーサイズは全長×全幅×全高=3995×1695×1690mmで、先代モデルとほぼ同じ。背丈こそ30mm低くなったが、子供が立って乗り込めるという室内高への影響は、10mm減(1390mm→1380mm)に抑えられている。

前後のシート間距離は、これまでと同様、「レクサスLS」に匹敵する1050mmを確保。助手席は前後に700mmスライドさせることができ、縦1250mm×横1020mmの大開口スライドドアと相まって、後席への容易なアクセスを可能とする。
後席の座面はチップアップ機能を備えているため、床に背の高い荷物を置くこともできれば、26インチの自転車を横向きに積み込むこともできる。

助手席を前屈させた際、背もたれをテーブルとして使えるのは、先代モデルと同様。ただし、その背面にはブリックパック用のドリンクホルダーやコンビニフックが追加されるなど、実用性の改善に抜かりがない。

横方向への広がり感を大切にしたというインストゥルメントパネル。収納は豊富。グラブボックス内にはティッシュボックスが逆さに収納でき、下方のスリットから直にティッシュが引き出せる。
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荷室の開口部は、幅1100×高さ810mm。後席を倒すことで容量は増やせるが、荷室の床と背もたれの間には段差が生ずる。
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■誰でもとことん使えるように

前席そのものは、後方へのウォークスルーを可能とするセパレートタイプと、運転席を助手席側に拡幅したベンチタイプが用意される。前者には、シートヒーターを備える「快適温熱シート」や撥水(はっすい)シートもラインナップし、幅広いユーザーのニーズに対応する。いずれも、左右方向のウォークスルーは可能だ。

ダッシュボードのデザインは、計器類をインストゥルメントパネルの中央にとどめたまま、大幅に変更された。大きな円形だったセンターパネルは、カーナビやエアコン操作パネルが組み合わされた非対称な形状になり、ドライバーの目の前には、ブリックパックのホルダーを兼ねる小物入れが設けられた。シフトレバーの配置が“コラムシフト”から“インパネ”シフトに変わったのも、大きな変化である。

一方、車体後端の荷室は、フル乗車時で354リッターの容量が確保される(FF車)。フルフラットにこそならないものの、スペースは後席を倒すことで拡大可能。助手席を倒せば、さらなる長尺物にも対応できる。

新型では、先代モデルのイメージを踏襲する「ポルテ」のほか、“クールメカニカル”をキーワードに水平基調のフロントデザインが採用された兄弟車「スペイド」もラインナップに加わるが、これらインテリアのつくりは両車共通となっている。

こちらは、兄弟車の「スペイド」。フロントまわりを中心に水平基調のデザインが採用されるも、インテリアは「ポルテ」と共通である。
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1.3リッターモデルのパワーは8psアップ(最大トルクは同じ)。燃費はJC08モードで19.6km/リッターを記録する。
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■燃費もしっかりアップ

新型「トヨタ・ポルテ」の基礎をなすのは、コンパクトカー「ヴィッツ」と同じBプラットフォーム。搭載されるエンジンは2本立てで、「ヴィッツ」そして「カローラ」と共通の1.3リッター「1NR-FE」ユニット(95ps/6000rpm、12.3kgm/4000rpm)と、先代ゆずりの1.5リッター「1NZ-FE」ユニット(FF車:109ps/6000rpm、13.9kgm/4800rpm)である。
トランスミッションは、先代モデルの4段ATに代えて最新のCVTを採用。一部グレードを除くFF車にはアイドリングストップ機構も組み合わされる。

先代モデルの1.3リッターモデルで16.4km/リッター(10・15モード)だった燃費は、より現実的な計測法とされるJC08モードにおいても最高19.6km/リッターを達成。1.5リッターモデルのFF車も20.6km/リッター(JC08モード)を記録する。

「ヴィッツ」並みに小さい4.6mの最小回転半径(FF車。4WD車は5.0m)など、走りにおける使い勝手の良さも自慢の新型「トヨタ・ポルテ」。
子育てに忙しい若い家族を中心に、あらゆる年齢層からの支持が期待されるものの、販売される地域は国内限定となっている。

(webCG 関)

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