「クラウン」シリーズ特急インプレッション

1999.10.08 自動車ニュース
 
 
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「クラウン」シリーズ特急インプレッション(10/8)

トヨタ自動車は「クラウン」シリーズをフルモデルチェンジ、9月24日より発売した。眼目は新開発の直噴ガソリン6気筒にある。

今回のモデルラインナップは「ロイヤル」「マジェスタ」の2シリーズに加え、スポーティな雰囲気の「アスリート」が設定されたところにある。「ロイヤル」は守備範囲の広いベーシックモデルで、2.5リッター直6、3リッター直6、3リッター直6直噴を搭載している。「アスリート」はアリストの上級車種ともいえるモデルで、2.5リッター直6、3リッター直6直噴、2.5リッター直6ターボを搭載している。「マジェスタ」は、3リッター直6直噴と4リッターV8を搭載した最高級シリーズだ。

メカニズム的特徴は、運動性能を高めるという開発テーマにしたがって重量物を中心に集めたプラットフォームをはじめ、BEAMS D-4とよばれる3リッター直噴6気筒DOHCエンジン(280馬力)、「Hインフィニティ−TEMS」という電子制御サスペンション(ロイヤルサルーンG)など多岐にわたる。

クラウンのスペックはかなり豊富で書ききれませんよ。もう疲れました。......いちおう3つのシリーズ、全部に乗ったんですよね。

じゃあ、スペースもかぎられているので乗った順にいきましょう。「マジェスタ」はD-4エンジン搭載車に乗りました。他のシリーズとの最大の差は加速がかなりおだやかだというところにあります。それにステアリングホイールがクルクルと軽く操作できるうえに、乗り心地はボヨヨンと、操縦性どうこうを語るクルマではないように思えました。

乗ってすぐに「もうわかった」ってクルマを返却しようとしたでしょ。でも「マジェスタ」の相も変わらぬ擬アメ車ぶりこそ、クラウンの真骨頂なんじゃないですか。結局、20世紀が終わるまでに日本の高級車は変わらなかった、ということですね。

つぎは「アスリート」のホッテストモデルに乗りました。4リッターをしのぐパワーという謳い文句をもつ2.5リッター車です。アクセルを踏み込んでみると、ターボの金属的な音が室内に響きわたるという、あまりに上品でないところに驚かされました。スポーティな性格に振ったぶん、ステアリングの感覚はよかったですね。

これこそいまはなきセドリック/グロリアのスポーティモデル、グラツーの後がまに座るクルマですよ。顔つきもそんなふうだし。トヨタの商品企画は絶対に、グラツーがなくなることを知っていたとしか思えません。

はい、それでは最後にロイヤルサルーンです。これもD-4エンジン搭載車に乗りました。これはいちばんよかったですね。シャシーとエンジンのバランスがとれていて、ハンドリングもなかなかよくて、平均点は高いですね。5段ATのスーパーECTは、シフト制御が細かくて驚くべき出来でした。このトランスミッション、好きだなあ。

僕もこのクルマがいちばんということについては同意見です。しかしインテリアの質感、なんとかなりませんかねえ。素材の質を落とすのはこのご時世ということもあって致し方ないのかもしれないけれど、だったらデザインでカバーしてほしいですよ。もうすこし国際感覚を出してほしかったなあと、それは思いました。

松本英雄

小川フミオ(NAVI編集部)

 
 

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